越前松島

坂井市三国町の丸岡藩砲台跡の残る岬と梶漁港を挟む形の岬突端に位置する越前松島。越前加賀海岸国定公園を形成する東尋坊、雄島と続く三国北部の海岸線の一部で、火山性の輝石安山岩からなる柱状節理が発達した景勝地。海中に点在する奇岩には老松が生え、その風情から越前松島の名前があります。国の名勝天然記念物。

「柱状節理の野外博物館」とも呼ばれ、地質好き大注目の海岸

越前松島周辺には遊歩道が整備され散策にも最適（荒天時や夕方以降の散策は不可）。

丸岡藩主が寄進したと伝わる観音堂がある聖り穴、横穴住居跡ともいわれる観音洞などの海食洞めぐりや、石橋で奇岩を登るコースなどが用意されています。
またすぐ横の越前松島水族館は松島の自然を利用した珍しい水族館で、ここから飛島に渡ることも可能。

東尋坊の岩質がデイサイト、雄島が流紋岩であるのに対して、越前松島は玄武岩質安山岩。
東尋坊では発達した柱状節理が展開しますが、越前松島ではドーム状、あるいは階段状など様々な柱状節理が観察できます。
これは、溶岩の流出・冷却の条件がそれぞれに異なるから。

大島、窓島、屏風岩、小森島、飛島など海岸沿いの小島は、放射状柱状節理のドーム状構造がベースで、実は様々な方向にのびた柱状節理が複雑に組み合わさって形成されているのです。

越前松島水族館

2017年11月5日