秋月城・長屋門

秋月城・長屋門

福岡県朝倉市秋月、秋月藩(福岡藩の支藩)の藩庁が置かれ、黒田家12代の居城だった秋月城で、昔のままの位置に現存する唯一の建築物が、長屋門。秋月城は、5万石という小藩の城のため、行政機能の表御殿と、私的空間の奥御殿のみの構成でしたが、奥御殿側の門が、この長屋門(内馬場裏御門)です。

秋月城・奥御殿の通用門が現存

秋月城・長屋門

内馬場裏御門が正式名で、奥御殿の通用門としての機能を担っていました。
表御殿に通じる大手にあった秋月城本門(黒門)は瓦坂を上り、瓦坂橋を渡った先にありましたが、現在は藩主・黒田長興を祀る垂裕神社の参道に移築されています。

長屋門、秋月城本門(黒門)ともに福岡県の有形文化財に指定されています。

『古都秋月 雛めぐり』では、長屋門の門前お階段21段に600体の雛人形を飾るというイベントも実施。

奥御殿は藩主とその家族の生活空間で、政務は、表御殿で行なっていましたが、表御殿跡は現在、秋月中学校の敷地になっているので、見学できるのは奥御殿側のみということになります。
奥御殿部分については発掘調査が行なわれ、御殿のほか、庭園、井戸、厠などが見つかっています。
長屋門というように、通用門ながら両脇に門番が暮らす長屋が併設されています。

昭和62年の解体修復工事で、幕末の嘉永3年(1850年)築の建物であることがわかっているので、実際に秋月藩陣屋として使われたのはわずかの期間ということになります。

秋月城・長屋門
名称 秋月城・長屋門/あきづきじょう・ながやもん
所在地 朝倉市秋月野鳥
関連HP あさくら観光協会公式ホームページ
電車・バスで 甘木鉄道甘木駅から甘木観光バス秋月行き25分、郷土館前下車、徒歩10分
ドライブで 大分自動車道甘木ICから約10km
駐車場 秋月駐車場(300台/有料)
問い合わせ あさくら観光協会 TEL:0946-24-6758/FAX:0946-24-9015
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
古都秋月 雛めぐり

古都秋月 雛めぐり|2024

2024年2月10日(土)~3月3日(日)10:00〜16:00、「筑前の小京都」と称される福岡県朝倉市秋月(あきづき)の各所に雛人形が飾られ、城下町に春の訪れを告げます。中心となるのは600体の雛人形が21段に展示される秋月城・長屋門前で

秋月城

秋月城

福岡県朝倉市秋月、福岡藩の支藩・秋月藩(あきづきはん)の藩庁が置かれたのが、秋月城。元和9年(1623年)、筑前福岡藩の初代藩主・黒田長政の遺命によって三男・黒田長興(くろだながおき、2代藩主忠之の弟)に5万石が分与され、秋月藩が成立。その

朝倉市秋月伝統的建造物群保存地区

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福岡県朝倉市、筑紫山系に連なる丘陵で囲われた小盆地で、古処山(こしょさん)の麓に位置する秋月。江戸時代に福岡藩黒田家の支藩・秋月藩として、5万石の城下町が誕生し繁栄しましたが、その歴史ある町並みが現存、朝倉市秋月伝統的建造物群保存地区に選定

 

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