曹洞宗の大本山永平寺。幾度かの戦火や火災で諸堂は何度も再建されていますが、現存する最も古い建築物が寛延2年(1749年)築の山門。五間三戸の中国唐時代様式の楼閣門で、両側には仏教の守護神である四天王を祀り、階上には釈迦如来像、五百羅漢(ごひゃくらかん)などが安置されています。
毎年、初春にはここで入山希望の修行僧との禅問答が
寛延2年(1749年)、玄源左衛門をはじめとする永平寺大工の総力を結集して再建された山門は、福井県下最大の本格的な禅宗様二重門です。
山門に架かる扁額は吉祥山永平寺の命名の由来である「吉祥の額」。
永平寺には、毎年2月〜4月の間、100人のほどの修行僧が入門にやってきますが、山門は修行僧が正式に入門する際に通る永平寺の玄関にあたり、厳しい禅問答が行なわれる場所です。
木の板を3回鳴らし、来訪を告げ、修行を志願し、厳冬期でもかなり待たされて(その心意気が本物であるかが試され)、永平寺からの入山許可を得るというわけです。
山門の右側には「家庭厳峻 不容陸老従真門入」(かていげんしゅん りくろうのしんもんよりいるをゆるさず)、左に「鎖鑰放閑 遮莫善財進一歩来」(さやくほうかん、さもあらばあれ、ぜんざいのいっぽをすすめきたるに)が掲げられています。
右側には、「どのような社会的地位のある人でも仏を求める心が無ければ、この門より入ることは許さない」という主旨のが記され、左側に「そうであるが、山門は鍵はかからず扉もない、入り口は常に解き放れている、善財童子のような道心があればいつでも、入ることができる」とあり、「ここより先は厳しい出家修行の道場であり、求道心の在る者のみ門をくぐることが許される」という意味であることがわかります。
永平寺 山門 | |
名称 | 永平寺 山門/えいへいじ さんもん |
所在地 | 福井県吉田郡永平寺町志比5-15 |
関連HP | 永平寺公式ホームページ |
電車・バスで | えちぜん鉄道勝山永平寺線永平寺口駅から京福バス永平寺行きで15分、終点下車。福井駅から京福バス直通ライナーもあり |
ドライブで | 中部縦貫自動車道永平寺参道ICから約5km |
駐車場 | 永平寺町町営第一駐車場(60台/有料) |
問い合わせ | 永平寺 TEL:0776-63-3102/FAX:0776-63-3115 |
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