茨城県水戸市、水戸芸術館(平成2年開館)にのシンボルとして建てられた高さ100m(99.4736m)の塔が水戸芸術館塔(ART TOWER MITO)。水戸市制100周年(平成元年)を記念して地上100mの高さになっています。一見するとモニュメントのようですが、地上86.4mにある展望室へはガラス張りのエレベーターで到達可能。
高さ100m、磯崎新デザインのユニークな展望塔
1辺9.6mの正三角形のチタンで構成された正四面体を規則的に積み重ねたスタイル(正三角形の面は全部で57面)で、天に向かって伸びるらせん形が「過去から未来へ」あるいは「伝統から創造へ」を象徴しているのだとか。
まずは骨組み部分を組み上げ、そこに1.5mm厚のチタン製のパネルを貼り付けたもので、ガラス張りのエレベーターで展望室(定員19名)に上る際に、構造を目にすることができます。
外見では57面のパネルが、刻々と変化する光、風景を映し出しています。
斬新な設計は、水戸芸術館とともにポストモダン建築の旗手、磯崎新(いそざきあらた)。
タワーに固有の名称はなく、単に塔と呼ばれているのもユニーク。
タワーと水戸芸術館本体とは回廊で結ばれています。
航空法では高さ60mを超える建築物は赤白に塗り分ける必要性がありますが、よく目立つということで、芸術館スタッフが証拠となる写真を撮影して航空局を説得、芸術性を損ねることない、オリジナルのままの塔になっています。
日没時刻が遅い夏以外は、日没から夜景へと変化する景色も眺望でき、県庁舎の展望ロビーとともに水戸では貴重な夜景眺望スポットになっています(ただし、水戸芸術館の塔の展望室の窓は、船の丸窓状なので、ワイドなパノラマという雰囲気ではありません)。
水戸芸術館 塔(ART TOWER MITO) | |
名称 | 水戸芸術館 塔(ART TOWER MITO)/みとげいじゅつかん とう(あーとたわーみと) |
所在地 | 茨城県水戸市五軒町1-6-8 |
関連HP | 水戸芸術館公式ホームページ |
電車・バスで | JR水戸駅から徒歩20分 |
ドライブで | 常磐自動車道水戸ICから約9km |
駐車場 | 市営五軒町地下駐車場(217台/30分まで無料、以降有料) |
問い合わせ | 水戸芸術館 TEL:029-227-8111/FAX:029-227-8110 |
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