京王線の電車が出雲大社を目指し、宍道湖の湖畔を走る!

地元で「ばたでん」と呼ばれる一畑電車(いちばたでんしゃ)。北松江線・大社線は松江しんじ湖温泉駅〜出雲大社前駅を結び、観光利用にも最適です。活躍する2100系、5000系は京王線の車両を譲受したもので、5000系(5010号、5110号)は小田急ロマンスカー3100形(NSE)の回転式クロスシートを転用しています。

テーブル席、回転式クロスシート採用の車両も!

一畑電車(京王車両)
2100系(2103号)

京王電鉄5000系(初代/昭和43年製造)を転用したのが2100系(2101号、2103号、2111号、2104号、2113号、2114号) で、平成6年~7年に導入された車両です。
すべて2両編成で運転。

京王電鉄5000系(初代/昭和42年製造)を平成10年導入、平成26年7月、島根県産木材を使用した内装に改造したのが5000系(5009号、5119号)。
座席はボックスシートで、テーブル席も備わっています。
こちらも2両編成で運転されています。

平成10年に導入された5000系(5010号、5110号)は、京王電鉄5000系(昭和42年製造)の改造車。
転換式及び回転式クロスシートで、回転式クロスシートは、前面展望席が自慢の小田急ロマンスカー3100形のシートを転用しています。
車体は京王、シートは小田急ロマンスカーというユニークな存在。
やはり2両編成で運転されています。

京王電鉄の5000系は、路面電車(軌道)だった京王が、新宿駅の地下化を実現し、郊外通勤型の鉄道への変身をイメージ付けた電車で、昭和39年度の鉄道友の会ローレル賞を受賞。
特急車両を意識して、「スマート」、「明るい」、「速い」イメージを持った車両を開発。
ロングシートの車両としては日本初となる冷房車両でした。
当初は、2ドアクロスシート車にすることも考えられていましたが、距離の短さ、通勤の利用などを考慮してロングシートに。
一畑電車に移籍して、ようやく当初目指していたクロスシートが実現したことになります。

宍道湖湖畔ののどかな田園地帯を走りますが、長江駅〜一畑口駅間はおもに湖畔を走り(湖側に国道431号が並走)、出雲大社に近い高浜駅〜遙堪駅間では、粟津稲生神社の鳥居と社殿の間を電車が走る珍しいスポットがあり、撮影ポイントにもなっています。

一畑電車(京王車両)
5000系(5110号)
京王線の電車が出雲大社を目指し、宍道湖の湖畔を走る!
所在地 島根県出雲市〜松江市中原町
場所 一畑電車
関連HP 一畑電車公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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