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江沼神社

江沼神社

石川県加賀市大聖寺にある大聖寺藩(だいしょうじはん=加賀藩の支藩)ゆかりの神社が江沼神社。宝永元年(1704年)、大聖寺藩3代藩主・前田利直(まえだとしなお=徳川綱吉の側近)の邸内に前田家の遠祖・菅原道真を祀る天満天神社を建立したのがルーツで、境内は大聖寺藩陣屋の一部です。

江戸時代の大聖寺藩邸の一部で、見事な庭園も

天満天神社は、廃藩置県でいったん那谷寺境内に遷座。
藩邸内には、大聖寺藩の藩祖・前田利治(まえだとしはる=加賀藩3代藩主・前田利常の三男)を祀った松嶋社(明治6年に松嶋神社、明治10年に江沼神社と改称)がありましたが、この江沼神社に、明治12年、那谷寺から天満天神社を戻して、合祀して現在の江沼神社となっています。
つまりは大聖寺藩藩邸内の松嶋社、天満天神社を合祀した社ということに。

昭和9年の大聖寺大火で、「長流亭」(川端御亭)を除き往時の建物はほとんどを焼失(梅花庵、竹涇館はその後の移築)。
境内の一角にある長流亭は、3代藩主前田利直の休息所だったもので国の重要文化財。
城をもたなかった大聖寺藩は、大聖寺陣屋が政庁。
大聖寺陣屋(大聖寺藩邸)の庭園部分は武家庭園(池泉回遊式庭園)として復元され、加賀市の文化財に指定されています。
11月の紅葉時は見事。

境内の入口付近、参道に面して建つ「竹涇館」(ちっけいかん)は、加賀大聖寺藩第14代(最後)の藩主・前田利鬯(まえだとしか=明治維新後は華族として東京で生活)の別邸(明治33年築)を移築したもので、国の登録有形文化財。
石川県内唯一の近代華族家別邸です。

また、境内にある「梅花庵」は、江戸時代末期の北前船主邸座敷を移築したもの。
もともとは、現在の加賀市塩屋町にあった北前船主・西野小左衛門家の離れ座敷(塩屋、橋立、瀬越の3町は、北前船で繁栄、ただし大型船の寄港地ではなく、船頭や船主を輩出した船主集落です)。
天井に大きく「四季草花図」が描かれていて、北前船の繁栄ぶりがよくわかります。

江沼神社
名称 江沼神社/えぬまじんじゃ
所在地 石川県加賀市大聖寺八間道55
関連HP 加賀市観光情報センター KAGA旅・まちネット公式ホームページ
電車・バスで JR大聖寺駅から徒歩20分
ドライブで 北陸自動車道加賀ICから約3.8km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 江沼神社 TEL:0761-72-0551/FAX:0761-72-0551
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

長流亭

石川県加賀市大聖寺、江沼神社境内にある藩政時代の大聖寺藩主の休息所が長流亭。宝永6年(1709年)、大聖寺藩3代藩主・前田利直(まえだとしなお)は、屋敷(大聖寺陣屋)の庭園の隅に川端御亭(かわばたおちん)と呼ばれる別邸を建設。利直の雅名が「

深田久弥山の文化館

石川県加賀市大聖寺にある『日本百名山』の著者として有名な深田久弥(ふかだきゅうや)の記念館が深田久弥山の文化館。明治36年3月11日、石川県江沼郡大聖寺町(現・加賀市大聖寺)に生まれ、第一高等学校(現・東京大学教養学部)に進んだ深田久弥の業

 

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