鳥越城

鳥越城

石川県白山市三坂町(旧鳥越村)にある中世の山城が鳥越城(とりごえじょう)。織田信長との対立のなか、加賀一向一揆の拠点として天正年間の初め(1573年)に築城されたもので、天正8年(1580年)、織田方の柴田勝家軍によって落城しています。一向宗の拠点として機能し、「続日本100名城」にも選定されています。

織田信長を悩ませた加賀一向一揆の拠点は、「続日本100名城」に

鳥越城
鳥越城
鳥越城

天正10年(1582年)3月1日、初代の金沢城主となった織田信長家臣の佐久間盛政(さくまもりまさ)によってついに鎮圧され、城に籠もった300余人が磔(はりつけ)になっています。

もともとこの地は、泰澄の白山開山以来、白山信仰の拠点という歴史がありました。
南北朝時代に吉野山の南朝が廃絶されるのに伴い、熊野信仰に代わって白山信仰が全国に流布。
白山権現は多くの修験者を集めていました。
本願寺8世・蓮如の北陸布教(吉崎御坊建立)後、白山信仰の拠点は一向宗門徒に焼き討ちにあい、戦国時代には一向宗(浄土真宗)が一帯を支配していました。

鳥越城には、発掘調査に基づき、中世城郭では珍しく、建造物が復元されており、往時の雰囲気(天守などのない中世の山城)を感じることができます。
大日川を挟んだ南側に位置する二曲城(ふとげじょう)とともに「鳥越城跡 附(つけたり) 二曲城跡」として国の史跡になっています。
鳥越城跡は、車で山頂部まで到達できるので、寄り道的な探勝も可能です。

史跡「鳥越城跡附二曲城跡」のガイダンス施設として「白山市立鳥越一向一揆歴史館」も建っています。
展示コーナーでは、一向一揆が成長し、「百姓の持ちたる国・加賀」が誕生するプロセスをわかりやすく解説。

鳥越城
名称 鳥越城/とりごえじょう
所在地 石川県白山市三坂町
関連HP 白山観光連盟公式ホームページ
ドライブで 北陸自動車道白山ICから約24km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 白山市文化財保護課 TEL:076-274-9579
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

取材・画像協力/白山市観光連盟

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