兼六園・ラジオ塔

兼六園・ラジオ塔

石川県金沢市、国の特別名勝に指定される、加賀百万石の大名庭園、兼六園。兼六園内で、一見すると灯籠と間違えてしまいそうなのが、昭和8年5月15日建立のラジオ塔。正式名称は「公衆用聴取施設」で、NHKが昭和7年〜昭和9年、全国41の公園に、ラジオ放送の普及を目的に設置した放送塔のひとつ。

昭和8年設置の貴重なラジオの放送塔が現存

ラジオ塔(当時の呼称はラヂオ塔)は、NHK大阪中央放送局が昭和5年6月15日、大阪市の天王寺公園旧音楽堂跡に、最初のラジオ塔を設置したのが始まり(NHKのラジオ放送の全国展開は昭和4年2月から)。

新潟県では白山公園(新潟市中央区)に昭和7年に設置(現存)。
北陸では昭和8年に兼六園のほか、佐佳枝廼社(福井市)に設置されていますが、現存していません。
石川県内では、昭和15年に卯辰山公園(金沢市)、輪島町役場前(輪島市)、芦城公園(小松市)、山中温泉総湯前(加賀市)に設置され、芦城公園のラジオ塔が現存しています。

石川県でのラジオ放送は、昭和5年4月15日、NHK金沢放送局が開局、当初は富山県もカバーしていました。
ただし、昭和8年当時は、NHK名古屋放送局のラジオ放送を流していました。
全国的には石灯籠風の石造建築が多いのですが、兼六園は少し特殊で、景観に配慮するためあえて上部を木造にしています。

戦前は、このラジオ塔の周囲で市民が集い、太平洋戦争時には、このラジオ塔からの放送で国民保健体操(戦前のラジオ体操、昭和7年に全国ラジオ体操の会結成)を行なっていたのだとか。

兼六園のラジオ塔ですが、目下、配布の園内図などには記載されておらず、自分で探すしか到達手段がありません。
霞ヶ池・内橋亭から梅林方面に向かう途中にあるので、ぜひ探勝を。

兼六園・ラジオ塔
名称 兼六園・ラジオ塔/けんろくえん・らじおとう
所在地 石川県金沢市兼六町1-4
関連HP 兼六園公式ホームページ
電車・バスで JR金沢駅から北鉄バス橋場町経由小立野方面行きで12分、兼六園下下車すぐ。JR金沢駅から金沢周遊バス15分、兼六園下下車、徒歩3分
ドライブで 北陸自動車道金沢西ICから約8.3km、金沢東ICから約5.8kmで県営兼六駐車場
駐車場 県営兼六駐車場(554台/有料)
問い合わせ 兼六園 TEL:076-234-3800/FAX:076-234-5292
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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