伊豆土肥だけに咲く土肥桜は、日本で最も早咲きの桜。毎年12月下旬頃に蕾がほころび、1月上旬に開花、2月中旬まで咲き続けます。河津桜よりも1週間ほど早く、例年の見頃は1月下旬頃。花びらの色が濃いピンク、そして花びらの重なり方が河津桜とは異なります。しかも門外不出の桜で、土肥だけでしか見ることができません。
土肥金山では『土肥桜まつり』期間中、夜桜見物も楽しめます
「昭和40年代から土肥の各地で咲くようになりました。しかも河津桜とは異なり、頑なに門外不出を守り続け、現在、土肥温泉周辺には大小合わせて400本ほどの土肥桜が植栽されています」(土肥金山を経営する土肥マリン観光社長の小林貴信さん)。
昭和33年頃、土肥・小下田で佐藤医院を営む佐藤萬夫(さとうかずお)氏が、土肥・八木沢に咲く早咲きの桜(寒緋系の雑種)を花瓶に入れて診察室に飾っていたところ、北国・札幌の北海道大学名誉教授・小川義雄氏が土肥来遊の折に、それを見つけ、接木で増やすことを提案。早速その秋から接木が始まり、植栽して増やしたのが始まりとか。
接木して育てた桜には、なぜか薄い紅色がかった白い花をつけるもの、濃いピンクのものに分かれましたが、地元、土肥では紅色のものを平成19年3月に「伊豆土肥桜」として品種登録しています。
花弁の色が濃いピンク色、花梗(かこう)が長く、一枝に6~7個花をつけ、桜の木全体が華やかに紅く染まります。
土肥の万福寺には樹齢50年の土肥桜が植栽されています。
土肥桜が咲くのは、土肥金山、丸山スポーツ公園、恋人岬、大久保里山、松原公園、土肥山川堤防沿いなど。
開花期間中、土肥金山ではライトアップも実施され、夜桜見物も楽しめます。
伊豆の「ご当地桜伊豆」としては、土肥桜、河津桜、修善寺寒桜の順に開花していきます。
土肥桜 | |
名称 | 土肥桜/といざくら |
所在地 | 静岡県伊豆市土肥 |
関連HP | 伊豆市観光協会土肥支部公式ホームページ |
問い合わせ | 伊豆市観光協会土肥支部 TEL:0558-98-1212/FAX:0558-98-2050 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
取材・画像協力/土肥金山(土肥マリン観光)
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