閉会まであと半月に迫った『北アルプス国際芸術祭2017-信濃大町 食とアートの廻廊-』。飯出敏夫が現地を取材し、市街地エリアで見逃せない作品をチョイスしました。
取材協力/北アルプス国際芸術祭実行委員会事務局
③∴0=1 -change and conservation
栗山斉(くりやま ひとし) 日本
市街地の蔵の中に、北アルプスの自然が織り成す循環システムを縮図化。
1室には水の循環、1室には2階から落下させた水滴を1階の鉄板で受け、蒸発していく様を表現。
哲学的な深みを感じさせる作品に仕上げている。
⑤北アルプス 高瀬川庭園
高橋治希(たかはし はるき) 日本
市街地エリアではイチオシの作品。
北アルプスに源を発する高瀬川流域に自生する植物を九谷焼の磁器で表現し、古風な日本家屋の一室に庭園空間を創出した。
家屋の下を流れる、大町市街を象徴する水路も印象的。
⑥私は大町で一冊の本と出逢った
ジミー・リャオ(幾米) 台湾
昭和の香りが残る「大町名店街」の一角に、小さな書店を開設。
大量に集めた古書に、斬新なオリジナルのブックカバーを付けて、本との出逢いの楽しさを表現。
作者は台湾のベストセラー絵本作家。
⑩セルフ屋敷2
コタケマン 日本
かつてピアノ教室だった店舗の空間全体を絵画や装飾で埋め尽くし、混沌たるカオス世界を創出。
テーマは「命の誕生」。
めくるめく色彩に翻弄され、くらくらしてくる。
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag