神宮寺『お水送り』|小浜市

神宮寺『お水送り』

毎年3月2日、福井県小浜市の神宮寺で『お水送り』が行なわれます。3月12日に奈良東大寺二月堂のお水取り(修ニ会の「お香水」汲み)に先がけて、3月2日に行なわれるのが神宮寺の「お水送り」で、奈良と若狭が昔から深い関係にあったことを物語る歴史的な行事となっています。

若狭に春を告げる風物詩

神宮寺『お水送り』

若狭鵜の瀬の神宮寺の『お水取り』で採取した霊水は、10日間かけて奈良東大寺二月堂の「若狭井」に届くといわれています。

3月2日11:00〜、下根来八幡宮で営まれる山八神事から行事は始まります(山八神事は見学不可)。
13:00〜神宮寺境内で修二会(見学不可)、弓打ち神事(見学可能)。
13:30〜奉納弓射大会。
18:00〜お堂で『修二会』を営まれます。
18:30〜達陀(だったん)。
19:00〜神宮寺で大護摩に浄火が灯され、大護摩法要が行なわれます。
19:30〜大護摩の火が大松明・中松明・手松明に移され、松明行列となって、1.8km上流の鵜の瀬へと荘厳な行列が続きます。
神宮寺で汲まれた「お香水」は、松明行列とともに遠敷川沿いに鵜の瀬まで運ばれます。
聖なる水を清める松明行列は、市民、観光客も手松明を購入して参加することが可能(手松明は当日販売数に限りがあるため、できるだけ事前に予約を/神宮寺0770‐56‐5566にFAXで予約)。
20:00過ぎ〜鵜の瀬での大護摩供が行なわれます。
20:30頃〜住職が送水文を読み上げ、邪気払いをして、「お香水」は筒から遠敷川に注ぎ込まれます。
21:00〜立ち直会(なおらい)。

18:30の達陀(だったん)以降は、見学が可能です。
神事なので、酒気帯び、大声を出すなど不謹慎な行動はできません。
神事全般を通じて、火の粉が降り注いだり、足下が悪いために転倒するなどの危険が伴います。
自己責任で参加を。
もっとも危険を伴うのが、「鵜の瀬」で河原に降りる石段。
大変混み合い、滑りやすくなっています。
係員の指示に従い、譲り合って慎重に行動を。
小浜駅、竜前臨時駐車場発のシャトルバスを運行。

なお、お水送り準備のため、2月15日〜3月5日の間、神宮寺の拝観はできません。

神宮寺『お水送り』
神宮寺『お水送り』|小浜市
開催日毎年3月2日
所在地福井県小浜市神宮寺30-4
場所神宮寺
関連HP若狭おばま観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR東小浜駅からタクシーで7分(JR小浜駅から臨時送迎バス運行)
ドライブで舞鶴若狭自動車道小浜西ICから約4.5km
駐車場竜前臨時駐車場を利用(シャトルバス運行/有料)
問い合わせ若狭おばま観光案内所 TEL:0770-52-2082
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
鵜の瀬

鵜の瀬

福井県小浜市を流れる遠敷川(おにゅうがわ)の中流に位置する淵で、環境省の名水百選に選定されるのが鵜の瀬。奈良・東大寺二月堂のお水取りに先立ち、3月2日に「お水送り」が行なわれる聖地として知られています。「お水送り」の地に隣接して鵜の瀬公園が

神宮寺

神宮寺

福井県小浜市にある和銅7年(714年)創建の古刹が神宮寺。若狭国一之宮・若狭彦神社の神願寺として泰澄大師の弟子・沙門滑元の創建。毎年3月2日に行なわれる東大寺二月堂への『お水送り』でも有名です。天台宗の寺ですが、神仏習合の名残をみせ、地元参

 

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