JR東日本の営業キロは69線区延べ7401.7kmにも及びます。支線を除いて鉄道路線でもっとも短い営業距離の路線は、赤羽駅(東京都北区)と池袋駅(豊島区)を結ぶ赤羽線で、5.5kmしかありません。TOP3はいずれも首都圏の路線です。短い路線TOP3を紹介。
赤羽線
営業距離:5.5km
区間:池袋駅〜赤羽駅
開業年:明治18年3月1日(日本鉄道)/令和13年に150周年
最高速度:池袋駅〜板橋駅間=95km/h、板橋駅〜赤羽駅間=90km/h
概要:現在では埼京線と認識している人が多いかもしれませんが、それはあくまで運用上の名前で、正式には赤羽線です
日本鉄道の敷設した現・東北本線と、東海道本線を結ぶ鉄道として敷設、明治時代には群馬や埼玉(熊谷周辺)の生糸が横浜港へと輸送され、貨物輸送が主体でした
後に山手線となり、山手線の循環運転後も山手線の本線扱いになっていました
昭和47年7月15日、山手線から分離して赤羽線に
ラインカラー:山手線と同じ黄緑色(埼京線カラー)
鶴見線
営業距離:本線(7.0km)、海芝浦支線(1.7km)、大川支線(1.0km)
=合計9.7km
区間:鶴見駅~扇町駅(本線)、浅野駅~海芝浦駅(海芝浦支線)、武蔵白石駅~大川駅(大川支線)
開業年:大正15年3月10日(鶴見臨港鉄道)/令和8年で100周年
最高速度:85km/h
概要:浅野財閥・浅野総一郎が設立した鶴見臨港鉄道が敷設
奥多摩で産する石灰岩を臨海地区のセメント工場に輸送する役割を担い、さらに工場の誘致と開発も行ないました
高度成長時代からは鶴見線名物「石炭列車」が有名に(国内で唯一残った石炭列車も廃止されています)
昭和16年6月25日までは臨時駅として海水浴前駅があり、東京湾の海水浴場も
ラインカラー:黄色
五日市線
営業距離:11.1km
区間:拝島駅~武蔵五日市駅
開業年:大正14年4月21日(五日市鉄道)
最高速度:85km/h
概要:鶴見線と同様に浅野財閥・浅野総一郎が設立した五日市鉄道が前身
浅野セメントが原材料の石灰石(勝峰山の石灰岩)を川崎工場に運ぶために敷設
日中と夜間は、拝島駅〜武蔵五日市駅間の線内運転、通勤時間帯は青梅線立川駅までの直通運転も実施
ラインカラー:中央線・青梅線と共通のオレンジバーミリオン
JR東日本で最短の路線は、東京に! TOP3を紹介! | |
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