JR津軽線の蟹田駅~三厩駅、2027年4月に廃止に

2022年8月の豪雨で被害を受け、運休が続くJR津軽線の蟹田駅~三厩駅(みんまやえき)。代行バスとユニークなデマンド型乗合タクシー「わんタク」の振替輸送が行なわれていますが、JR東日本は、再建を断念、地元自治体との協議で「ス・タクシーへの転換」で合意していることから、2027年4月に廃止される見込みです。

2025年は「わんタク定時便」で龍飛崎到達が可能

三厩駅
かつての三厩駅

デマンド型乗合タクシー「わんタク」は、「大人の休日倶楽部パス」、「青春18きっぷ」利用者も割引料金で利用できることから(500円が300円に割引)、「青春18きっぷ」発売シーズンになると予約が殺到し大忙しという事態も生まれていました。
「わんタク」は鉄道代行輸送機関という位置づけで、JRのきっぷ(乗車券)を持っていれば乗車可能でしたが、鉄道廃止後は、利用者の大幅な減少も予想されます。

津軽線の終点、三厩駅は、戦後の昭和33年10月21日に開業で、「かつては青函トンネル建設基地として、たくさんの人々が訪れたが、現在は、旅情豊かな風と潮の町の静寂な駅」として「東北の駅百選」にも選定。
龍飛崎へは外ヶ浜町営の「三厩地区バス」、そして定時定路線型「わんタク定時便」が三厩駅へのJR代行バス(わんタク)到着時間に合わせて、運転されています。

鉄道廃止後は、同じ外ヶ浜町の蟹田駅がバス・タクシー輸送の起点となることに。
蟹田駅は、かつては津軽線(青森駅〜三厩)と海峡線(中小国駅〜木古内駅)の実質的な分岐駅となっていましたが、現在は海峡線に在来線列車が走らないため、津軽線の単独駅となっています。

JR東日本は、2025年4月1日(火)以降も継続して乗合タクシー「わんタク」を運行し、定時定路線型「わんタク定時便」や代行バスの乗降箇所を大幅に追加しますとしており、定時定路線型乗合タクシー「わんタク定時便」で龍飛崎へ旅することができます。

三厩駅
災害前の三厩駅
JR津軽線の蟹田駅~三厩駅、2027年4月に廃止に
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わんタク

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