「川越特急」というと、西武新宿線のレッドアロー号を思い浮かべる人も多いでしょうが、こちらは「小江戸号」。そのライバルともなるのが池袋〜川越を走る東武東上線の「川越特急」です。東武鉄道のHPの特急列車のページにも掲載がないというレアな特急ですが、東上線の路線案内には掲載されています。
クロスシートの特急ですが、特急券は不要!

「川越特急」とはいうものの、走行区間は池袋〜川越〜小川町で、東松山〜小川町は各駅に停車するので、森林公園などの日帰り1泊旅行にも利用できます。
「川越特急」は、「小京都・川越」の人気(登場時、インバウンドの伸びが著しく、過去10年間に7倍に増加)を背景に、2019年3月16日(土)に誕生した東武東上線の特急。
観光へのお出かけに便利な時間帯を中心に特急料金不要の新種別「川越特急」
東武鉄道では、誕生の理由を「池袋~川越間を最速26分で結ぶことで、東上線を代表する観光地 川越への利便性をさらに高め、『川越観光=東武東上線』のイメージの深度化を図ります」と解説しています。
実は川越と東上線が結びついていないのが東武鉄道にとっては大問題で、川越に行く人が新宿を目指す傾向があったのです。
それを打開するための列車が「川越特急」で、実は沿線外の人をターゲットとしたPR作戦の一環。
そのため、あえて、「乗車券のみでOK」という大盤振る舞い(最大限のインパクトがあるPR)になったのです。
利用される車両は通勤通学に使用される座席指定有料列車「TJライナー」(種別は快速急行)で使われる東武50090型車両の10両編成。
有料座席指定時には転換クロスシート、それ以外はロングシートというデュアルシートの車両ですが、「川越特急」では、クロスシートで使用し、しかも乗車券だけで利用できるという大盤振る舞い。
下りは池袋駅の始発が10:00と少し遅い設定ですが、10:30、11:00の3本
上りは平日川越発午後14本、土休日10本に大増発されています。

意外に知らない、行楽に便利な東武東上線「川越特急」(乗車券のみでOK) | |
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