ケベス祭|国東市

ケベス祭

毎年10月14日19:00頃〜、大分県国東市の岩倉八幡社(櫛来社)で『ケベス祭』が行なわれます。燃え盛るシダの枝葉の山を守る白装束に木彫りの面を付けた「ケベス」と、火を守る「トウバ」が争う奇祭。起源も由来も不明で、かつては旧暦9月14日に行なわれていました。

見学者にも容赦なく火の粉を浴びせる

『ケベス祭』は、岩倉八幡社(櫛来社)の秋の例大祭の宵宮祭に行なわれる火祭りで、国の選択無形民俗文化財に選定。
分かっているのは櫛来社に古来より伝わる神事として代々の氏子が受け継いできたことだけ。
祭りを執り行なうのはトウバ(当場)と呼ばれる氏子の当番地区(トウバ組は8組あります)。
大世話人であるトウバ元(神導様をお迎えする家)のほか、トウジ(酒造兒=神様にお供えする甘酒を仕込む家)、オカヨ(御介與=海で身を清め、神導様に供物を奉じる家)、ケベス(蹴火子)の役に分かれます。

ケベス役ができるのは一生に一度で、トウバが回ってくるのは8年に一度、そしてくじで選ばれるので、ケベス役に選ばれることは名誉とされています。

見学者にも容赦なく火の粉を浴びせますので、見物・参拝には燃えにくい衣服と帽子が必要。

大分を代表する奇祭

ちなみに、岩倉八幡も古くは磐倉(いわくら)と記し、神が降臨する磐座(いわくら)を意味しています。
火を扱う鍛冶神でもある宇佐八幡が近くの海岸に寄りついたとか、神功皇后の三韓遠征の際に火を焚いて潔斎したという伝承もありますが、定かでありません。
ケベスに関しても、蹴火し子の転訛といわれますが、これまた不明。
火による「祓い清め」の儀式ということのほかは、何もわかっていないのです。

ケベス祭|国東市
開催日時 毎年10月14日19:00頃〜
所在地 大分県国東市国見町櫛来
場所 岩倉八幡社(櫛来社)
関連HP 国東市公式ホームページ
ドライブで 大分空港道路杵築ICから約54km
問い合わせ 国東市文化財課 TEL:0978-72-2677
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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