万治元年(1658年)に島津家19代、薩摩藩第2代藩主・島津光久(しまづ みつひさ)が別邸として造園した庭園が仙巌園で、通称「磯庭園」。園内には奇岩奇石が多く、中国江西省・龍虎山の仙巌に似ていることから「仙巌園」と名付けられました。琉球王国(現・沖縄県)経由で中国の文化が流入した証しにもなっています。
薩摩藩第2代藩主・島津光久が築いた大名庭園
後方に磯山をひかえ、前方に雄大な桜島と錦江湾をそれぞれ築山と池に見立てるという壮大なスケールの借景が美しく、日本を代表する大名庭園のひとつとして国の名勝に指定されています。
書院造りの御殿、島津家800年の歴史を伝える博物館の尚古集成館など、園内には数々の見どころが。
日本初のガス灯といわれる鶴灯籠、琉球国王から献上されたと伝えられる「望嶽楼」は必見です。
「望嶽楼」は、薩摩藩主が琉球使節を応接するときに用いられたと伝えられる中国風の建物。
後苑には、「曲水の庭」が築かれ、さらにその背後に江戸時代中期に、中国から輸入した孟宗竹を移植した「江南竹林」が広がっています(日本の孟宗竹のルーツ)。
桜島が一望できる一般非公開の敷地内や園内の石段などでは、NHK大河ドラマ『篤姫』(平成20年)のロケが行なわれているほか、平成30年の大河ドラマ『西郷どん』ゆかりの地にもなっています。
園内にはレストランの「松風軒」、「御膳所桜華亭」も営業。
御膳所桜華亭では鹿児島県産の鯛を使用した「鯛しゃぶ御膳」も味わえます。
毎年11月には『仙巌園 菊まつり』も開催されています。
仙巌園(磯庭園) | |
名称 | 仙巌園(磯庭園)/せんがんえん(いそていえん) |
所在地 | 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1 |
関連HP | 仙巌園公式ホームページ |
電車・バスで | JR鹿児島中央駅から鹿児島交通の霧島行きバスで15分、仙巌園前下車すぐ |
ドライブで | 九州自動車道鹿児島北ICから約8.7km |
駐車場 | 500台/有料 |
問い合わせ | 仙巌園(磯庭園)TEL:099-247-1551/FAX:099-247-5072 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag