長崎県島原市有明町、島原半島の有明海沿いを走る島原鉄道。のどかで干満の激しい海岸沿いに線路は続きますが、そのなかで「日本一海に近い駅」と称されるのが大三東駅(おおみさきえき)。上白石萌歌がホームにたった爽やかな『キリンレモン』のCMで大ブレイクし、今も注目の絶景駅となっています。
『幸せの黄色い列車王国プロジェクト』展開中!
ずらりと並ぶ「幸せの黄色いハンカチ」がホームにかかるのが目印ですが、このハンカチ、旅行者や地元の人々が願い事を書いて掲げ、幸せ祈願をするもの。
2015年度からスタートした『幸せの黄色い列車王国プロジェクト』の一環で、大三東駅は「幸せ祈願スポット」に。
一定期間、ホームに掲げられた後は、神社に奉納されるしきたりに。
数多くの黄色いハンカチが、風にゆらぐ姿は、実にフォトジェニックですが、この素敵で、爽やかな風景を、広告代理店が見逃すはずもなく、2021年4月20日に、「キリンレモン」ブランドの「 キリンレモン 無糖 」の中味・パッケージがリニューアルしたことを受けた新CMとして、⼥優・上⽩⽯萌歌が歌唱を担当し、大三東駅に降り立つというCMの放送を開始。
「広い青空と海の青さで思わず明るい気持ちになれる」青い海を眼の前にした駅というのがCMに採用された理由です。
レモンのように明るい黄色の電車も登場していますが、これは『幸せの黄色い列車王国プロジェクト』の黄色い列車。
平成2年11月17日、198年ぶりという雲仙普賢岳噴火の被害から復興を遂げた島原ですが、島原鉄道によれば、「辛」という漢字に「一」を加えると「幸」という言葉になることから、「幸せの黄色い列車」が「人」や「まち」を「一つ」に繋いだ事業を展開しているとのこと。
コンセプトは「幸せのテーマパーク」で、そのシンボルとなる場所が、この大三東駅。
住民参加型の手作りのローカル鉄道のテーマパーク、『幸せの黄色い列車王国』というわけなのです。
実際に、大三東駅を訪れると、誰しもが、「キリンレモン、キリンレモン♫」と歌い出したくなる爽やかな雰囲気。
ただし、一旦列車を降りると、次の列車まで1時間ほど待つことに。
地元、島原市や島鉄は、大野原遺跡展示館「縄文の里」(島原市有明総合文化会館グリーンウェーブ内、大三東駅から徒歩20分、火曜休)などにも足を伸ばしてくださいとPR。
博物館などの観光スポットは、『幸せの黄色い列車王国』の「アトラクション」のひとつ。
そこに住む人々は「キャスト」。
のんびりと町を散策して、多くの「キャスト」と出会うことが、旅の醍醐味としているのです。


「日本一海に近い駅」は『キリンレモン』のCMで大ブレイク! | |
名称 | 大三東駅/おおみさきえき |
所在地 | 長崎県島原市有明町大三東丙135-2 |
関連HP | 島原鉄道公式ホームページ |
ドライブで | 長崎自動車道諫早ICから約39km |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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