荒崎海岸(荒崎シーサイドハイキングコース)

荒崎海岸(荒崎シーサイドハイキングコース)

三浦半島の西海岸、荒波に浸食された海岸線が続き、全長4kmの散策路も整備された荒崎海岸(神奈川県横須賀市)。荒崎シーサイドハイキングコースは、関東ふれあいの道「荒崎・潮騒のみち」の一部(荒崎バス停〜どんどんびき〜佃嵐崎〜和田長浜海岸〜矢作入口バス停=4.1km、所要1時間30分)にもなっています。

荒崎公園を起点に和田長浜を目指そう

荒崎シーサイドハイキングコースを歩けば三浦半島屈指の海岸美を探勝可能。
ただし岩棚や岩礁地帯に渡されたコンクリート製の桟道もあり、高波時は危険なので注意が必要(とくにファミリーは波の状態に注意が必要)。

長井荒井漁港の南に突き出した岬、荒崎の先端には荒崎公園があり、「潮風の丘」、「ピクニック広場」、「夕日の丘」、横須賀市の花・ハマユウが咲く「はまゆうの広場」、「憩いの広場」などが整備されています。
また、料理自慢の宿「荒崎海音 さがみや」も営業。

車道を離れ、シーサイドハイキングの出発点となるのが荒崎公園。
駐車場もあり、ドライブの場合はここを起点にシーサイドハイキングを楽しむことができます。
「潮風の丘」(標高21.9m)は、鎌倉幕府の御家人・三浦義澄(みうら よしずみ)の居城である荒崎城、さらには幕末に彦根藩の台場が築かれた地で城山と呼ばれています。

「潮風の丘」と「憩いの広場」の間には、「どんどんびき」と呼ばれる峡谷となった入江があります。
富士山や天城連山を眺望する「夕日の丘」からは、4月下旬と8月下旬にはダイヤモンド富士も眺望します。

三浦半島屈指の変化に富んだ海岸線を歩く

荒崎公園の「憩いの広場」からはいよいよ岩棚のハイキング。
海岸の南側の磯部分には、内部で洞が十文字に交差するユニークな海食洞の十文字洞や、磯遊びが楽しめる岩礁地帯、美しい箕輪の砂浜、お仙ヶ鼻、さらには断崖下に湧く水ヶ尻の湧水、先端がテラス状になった佃嵐崎(つくだらさき)や、横穴古墳群と、変化に富んだ海岸美を探勝できます。

佃嵐崎手前の栗谷浜漁港では湘南しらす直売所「かねしち丸」もあり、湘南しらす、長井の地ダコや地魚、ひじきなどの海藻を販売。
生しらすの沖漬け(船上で専用のタレに漬けこみ加工)など、栗谷浜漁港の船着き場に揚がる地の魚やしらすを加工しているので、鮮度も味も抜群です(長井の地ダコはほぼ年中販売)。

海岸の岩棚は関東大震災など、過去の大地震で隆起したもの。
アシタバ、イソギク、スカシユリ、タブノキなどの海岸性植物も茂り、少し遠出した雰囲気も味わうことができます。

一転して砂浜の和田長浜海岸で海岸を離れ、円徳寺を通って矢作入口バス停へと出れば、京浜急行三崎口駅まではバスで5分ほど。
元気なら歩くこともできます。

荒崎海岸(荒崎シーサイドハイキングコース)
名称 荒崎海岸(荒崎シーサイドハイキングコース)/あらさきかいがん(あらさきしーさいどはいきんぐこーす)
所在地 神奈川県横須賀市長井6-5320-3
関連HP 荒崎公園公式ホームページ
電車・バスで 京浜急行線三崎口駅から京浜急行バス荒崎行きで24分、終点下車
ドライブで 横浜横須賀道路衣笠ICから約10km
駐車場 荒崎公園駐車場(88台/GW、7月〜8月、土・日曜、祝日は有料、その他の期間は無料)
問い合わせ 長井海の手公園管理事務所 TEL:046-857-2500
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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