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葉山しおさい博物館

葉山しおさい博物館

神奈川県三浦郡葉山町一色、一色海岸の背後の緑地帯、葉山しおさい公園内にあるミュージアムが、葉山しおさい博物館。もとは葉山御用邸付属邸だった場所で、博物館の玄関も旧御用邸附属邸の御車寄(おくるまよせ)を移築したもの。昭和天皇が採取した葉山周辺の海に生息する魚類、貝類、甲殻類、海藻類などを展示。

葉山海岸を中心とした「相模湾の海洋生物」がテーマ

館内では、生物学者でもあった昭和天皇が、葉山海岸などで採取された「昭和天皇御下賜標本」を中心に、上皇陛下御下賜ヨット、葉山海岸の海草類の標本、相模湾の珍しい大型生物、相模湾で使われていた漁具などを常設展示。
海洋生物の系統分類、学術的に貴重な深海生物の展示も、見応えがあります。

昭和天皇は、葉山御用邸を拠点に、磯で、採集船に乗船して沖へ出て、熱心に海洋生物の採集を行なっています。
葉山周辺で採集された資料をもとに、相模湾に生息する9編のヒドロ虫に関する論文を著され、総数33種の新種を記載しています。
地下の御下賜標本の展示室(入口に菊花紋が掲げられています)には、ヒドロ虫類を中心に、葉山町に下賜された海洋生物の標本28点を展示しています。


上皇陛下御下賜ヨットは、かつて平成天皇が乗られていたもので、皇太子時代に日本ヨット協会(現・日本セーリング連盟)から献上された木造1人乗りディンギーで、葉山滞在の折にこのヨットに乗られていたそうですが、葉山御用邸の艇庫で大切に保管されていたものを、平成19年、葉山町に下賜。

入館は無料ですが、葉山しおさい公園の園内にあるため入園料が必要です。
見学後は情緒豊かな三ヶ岡山を借景とした日本庭園の散策を。
海岸側に配された防潮防風林の黒松林からは、伊豆大島や富士山を眺望します。

明治23年に天皇家の主治医となったベルツ博士は、自身も葉山堀内に別荘を所有。
有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)も明治24年に葉山に別荘を建築。
その後、その温暖な気候、風光明媚な景観から明治27年には葉山御用邸が築かれています。
明治の昔から、避暑避寒の地、そして海水浴、空気浴の地として葉山は注目されていたのです。

また、大正15年12月25日、大正天皇が崩御したもの、葉山御用邸附属邸で療養中のこと。
御用邸本邸が関東大震災で被災し再建中だったため、一連の儀式は附属邸内で執り行なわれています。

葉山しおさい博物館
名称 葉山しおさい博物館/はやましおさいはくぶつかん
所在地 神奈川県三浦郡葉山町一色2123-1
関連HP 葉山町公式ホームページ
電車・バスで JR逗子駅から京浜急行バス長井方面行きで20分、一色海岸・しおさい公園前下車、徒歩1分
ドライブで 横浜横須賀道路逗子ICから約7km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 葉山しおさい博物館 TEL:046-876-1155
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

葉山しおさい公園

三浦半島の西海岸に位置する神奈川県葉山町、静かな砂浜が続く一色海岸(いっしきかいがん)にある、葉山しおさい公園。もとは葉山御用邸の附属園だったところで、海岸側にある黒松林からは、富士山や伊豆半島、伊豆大島などが一望にします。高みにベンチが置

葉山マリーナ

神奈川県三浦郡葉山町、日本のヨット発祥地・葉山にあるマリーナが、葉山マリーナ。農商務司法大臣・金子堅太郎伯爵の子息が 明治15年にヨットを建造し、葉山で楽しんだのが日本人によるヨットレジャーの発祥。当時は鐙摺(あぶずり)港と呼ばれた葉山港の

 

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