神奈川県湯河原町の湯河原温泉街、藤木川と千歳川の合流点にある緑地公園が万葉公園。園内には、湯河原温泉が歌に詠まれた『万葉集』に登場する草花80種余りが植栽されています。植物のいにしえの呼び名が歌札に添えて解説され、万葉の情緒を追いながら、湯上がりの散策を楽しむのにも絶好。
湯河原惣湯(Books and Retreat)もオープン
湯河原は、かつて土肥(とい)と呼ばれ、源頼朝に従った土肥一族の領地。
『万葉集』に「あしがりの土肥の河内(かふち)にいづる湯の世にもたよらに子ろが言はなくに」(巻十四の東歌)と詠まれていますが、実はこの歌が、『万葉集』に登場する唯一の温泉なのです。
園内には地元で、湯権現と呼ばれる熊野神社が鎮座(明治初年の神仏分離、廃仏毀釈で熊野神社に)。
『湯河原より』、『湯河原ゆき』などの短編小説を残した国木田独歩(くにきだどっぽ)の記念碑も立っています。
また、「湯河原惣湯(Books and Retreat)」が令和3年に公園内にオープン。
玄関テラス(観光案内所、カフェ、コワーキングスペース)、惣湯テラス(日帰り温泉施設)に分かれ、玄関テラスはカフェスペースを除き、無料。
惣湯テラスは、滞在することを重視した贅沢な入浴施設で、食事付きプラン(入館から5時間滞在OK)と食事なし(入館から3時間滞在)がありますが、食事付きプランが基本。
予約が必要。
毎週土・日曜、祝日(雨天、年末年始を除く)には湯河原観光ボランティアによる「お散歩ガイド」を実施。
園内の万葉歌碑、万葉亭、渓流沿い散策、散歩随意の碑、国木田独歩の碑、湯河原惣湯、東郷元帥の碑、熊野神社を巡り、所要は40分。
1日2回、午前と午後に実施され、無料で参加できますが、定員は、各回5人2組まで。
当日、玄関テラスで申し込み。
万葉公園 | |
名称 | 万葉公園/まんようこうえん |
所在地 | 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上566 |
関連HP | 湯河原町公式ホームページ |
電車・バスで | JR湯河原駅から箱根登山バス、伊豆箱根バス奥湯河原方面行きで12分、落合橋、または、公園入口下車、すぐ |
ドライブで | 西湘バイパス石橋ICから約15km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 湯河原町観光課 TEL:0465-63-2111/FAX:0465-64-0300 |
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