山下公園・かもめの水兵さん歌碑

昭和12年に発表された童謡『かもめの水兵さん』。作詞者の武内俊子は、ハワイに旅行する叔父・足利瑞義(あしかがずいぎ/福山・勝願寺住職・本願寺派勧学・本願寺執行長・龍谷大学学長)を見送るために横浜港の大さん橋に来たときのかもめを題材に作詞。山下公園の日本郵船氷川丸が見える地に歌碑が立っています。

昭和8年、大さん橋でハワイに旅立つ叔父を見送る際にできた歌

『かもめの水兵さん』の歌碑は、武内俊子の故郷である広島県三原市の宮浦公園前、さらに作曲した河村光陽(かわむらこうよう)の故郷、福岡県田川郡福智町、そして河村光陽の墓(東京都文京区本駒込・吉祥寺)にありますが、歌詞が生まれた雰囲気を今に伝えるのが、山下公園です。

足利瑞義がハワイに旅立ったのは昭和8年9月のこと。
本願寺教団の第3代ハワイ開教総長として、移民の多いハワイに布教のために横浜から船出したのです。

叔父・足利瑞義を見送った武内俊子は、帰路の電車の中で頭に浮かんだ詩を書きとめ、すぐに河村光陽に連絡。
河村光陽もスラスラと曲を完成させました。

童謡『かもめの水兵さん』

1.かもめの水兵さん
並んだ水兵さん
白い帽子 白いシャツ 白い服
波にチャップチャップ 浮かんでる

2.かもめの水兵さん
駆け足水兵さん
白い帽子 白いシャツ 白い服
波をチャップチャップ 越えていく

3.かもめの水兵さん
ずぶ濡れ水兵さん
白い帽子 白いシャツ 白い服
波でチャップチャップ お洗濯

4.かもめの水兵さん
仲良し水兵さん
白い帽子 白いシャツ 白い服
波にチャップチャップ 揺れている

山下公園・かもめの水兵さん歌碑
名称山下公園・かもめの水兵さん歌碑/やましたこうえん・かもめのすいへいさんかひ
所在地神奈川県横浜市中区山下町279
関連HP横浜市公式ホームページ
電車・バスで横浜高速鉄道みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩4分、またはJR・横浜市営地下鉄関内駅から徒歩13分
ドライブで首都高速横羽線横浜公園ランプから約2km
駐車場山下公園駐車場(223台/有料)
問い合わせ横浜市環境創造局山下公園 TEL:045-681-1860
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

山下公園

横浜港に面した1kmほどに、芝生の広場やベンチが置かれたプロムナードが続く山下公園。もともとはフランス波止場があった場所で、関東大震災の復興事業として瓦礫で造成された日本初の臨海都市公園(昭和5年開園)。関東大震災の際に生まれた瓦礫類はここ

 

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