箱根温泉発祥の地碑

箱根温泉発祥の地碑

神奈川県足柄下郡箱根町湯本、箱根湯本温泉に鎮座する熊野神社の参道に立つのが、箱根温泉発祥の地碑。天平10年(738年)、浄定坊(じょうじょうぼう)が発見したと伝えられる湯本温泉の最古の源泉、惣湯(そうゆ)が湧く場所で、熊野神社の北側には横穴式源泉跡(湯本8号源泉)が残されています。

奈良時代からの歴史を誇る箱根温泉のルーツ

早川凝灰角礫岩の割れ目から温泉が噴き出していたため、洞窟を掘り、湯量を確保したもので、横穴入口に造った浴槽にその湯を貯めて入浴していたのです。
ここから山上へと伸びる尾根が湯坂と呼ばれ、古道・湯坂路が通じるのも、この歴史ある源泉があるから。

惣湯(総湯)と呼ばれる源泉は、今も掘削して供給され、神奈川県の管理上の名称は、湯本9号源泉となっています(「早雲足洗の湯 和泉」の古来湯(早雲の湯)で使われています)。
温泉の番号管理が始まったのは昭和5年ですが、なぜ1号ではなく、9号になったのかは諸説あります。
地元の人の解説では、温泉の鎮守として建立された熊野権現(現・熊野神社)の例祭が9月9日だからとのこと。

明治時代の中頃まで、箱根湯本の温泉はこの湯だけだったので(現在は80ヶ所ほど)、江戸時代後期の文化8年(1811年)に出版された箱根七湯(湯本・塔之沢・堂ヶ島・宮ノ下・底倉・木賀・ 芦之湯)のガイドブック『七湯の枝折』に、「冷湯にして気味なし」とあるように、沸かし湯でした。
『七湯の枝折』には、熊野を音読みにすると「ゆや」になるので、「ゆ(湯)や権現」として祀ったのであろうと記されています。

『熊野権現願文』(早雲寺に伝わる古文書)には、天平10年(738年)、関東一帯に疱瘡が蔓延し、人々は病苦に悩まされていた際、加賀白山を開山した修験僧・泰澄(たいちょう)の弟子・浄定坊が湯本に入り、白山権現を勧請し、十一面観音を安置し修法を行なったところ、たちまち霊泉が湧き出し、それに浴した人々はことごとく疱瘡が治ったと記されています。
湯本の白山神社(神仏習合時代の白山権現)は、湯本開湯の歴史を今に伝える社で、平安時代に熊野信仰が流布し、惣湯の熊野権現を祀ったとも推測できます。

箱根温泉発祥の地碑
名称 箱根温泉発祥の地碑/はこねおんせんはっしょうのちひ
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町湯本647
電車・バスで 箱根登山鉄道箱根湯本駅から徒歩15分
ドライブで 小田原厚木道路箱根口ICから約3km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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