神奈川県横須賀市田浦町5丁目、大山田隧道の南入口近くにあるのが、盛福寺管路隧道。田浦観音堂の下を抜け逗子市沼間側に抜ける水道管トンネルで、大正7年の開通。中津川から横須賀軍港へ水を引く海軍専用の水道トンネルとして掘削された歴史ある隧道ですが、内部への立ち入りはできません。
レンガ造りのトンネルは海軍が開削した水道管トンネル
相模川支流・中津川の水を半原水源地(現・神奈川県愛甲郡愛川町半原)で取水し、全長53㎞を自然流下させて逸見浄水場へと運びましたが、その途中、三浦半島の脊梁(せきりょう)部分を掘削したのが、この盛福寺管路隧道です。
当時、田浦から逗子側へは山越えとなったため、地元住民の通行を海軍に要請し、大正11年に許可され、昭和3年まで通行ができました。
実は、葉山・逗子方面に住む人が海軍軍需部や海軍工廠造兵部へ通勤する近道として重宝されたのです。
すぐ南側には横須賀線がトンネルで抜け、逗子側は水道管トンネルの下に鉄道トンネルが通るかたちに。
戦後、大蔵省の管轄になり、その後、横須賀市に移管されています。
『タモリ倶楽部』(平成25年10月12日放送)でも田浦山隧道、ループ橋、坂本隧道、若松隧道、走水第二隧道、走水第一隧道など横須賀のトンネル群のひとつとしてこの盛福寺管路隧道を訪れています。
画像協力/横須賀市
盛福寺管路隧道 | |
名称 | 盛福寺管路隧道/せいふくじかんろずいどう |
所在地 | 神奈川県横須賀市田浦町5-51地先 |
関連HP | 横須賀市公式ホームページ |
電車・バスで | JR田浦駅、京急田浦駅から徒歩20分 |
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