開成駅前第2公園・ロマンスカーNSE(3100形)

ロマンスカーNSE(3100形)

神奈川県足柄上郡開成町、小田急線・開成駅東口のロータリーの目の前にあるのが、開成駅前第2公園。遊具もない、トイレだけある街区公園ですが、平成13年1月に小田急電鉄から譲渡されたロマンスカーNSE(3100形)が静態保存されています。毎月第2、第4日曜、『あじさいまつり』などには車内公開も実施。

毎月第2、第4日曜には運転席に座ることもできる

ロマンスカーNSE(3100形)

開成駅前第2公園は、開成駅東口D地区土地区画整理事業で平成12年度に誕生した公園。公園には、駅周辺地区の街づくりと活性化のシンボルとして設置されたもの。

3100形NSE車は、小田急の特急車両では初めて前面展望席を設けた車両で、NSEはNew Super Expressの略。
東京オリンピックの開催を控え、箱根への輸送力増強の切り札として投入された特急専用車両です。
昭和38年3月16日に運用が開始され、長い間、小田急ロマンスカーといえば、この3100形NSE車が代表していました。

NSE車は11両連接の固定編成で、6両連接車としての運用も可能で、3号車の新宿側車端部と9号車の小田原側車端部には喫茶カウンター(売店)も設置され、まさに「走る喫茶室」だったのです。

開成駅前第2公園で静態保存される車両は、昭和41年に走り始めた第5編成新宿寄り先頭車両(3181号車)。
平成11年7月17日に廃車となり、平成13年1月に開成町に譲渡されています。

ロマンスカーの展示を記念して開催された『ロマンスカーフェスティバル』(平成14年6月)にあわせて、ロマンスカーの愛称も募集され、応募者453名253作品の中から「ロンちゃん」に決定しています。
「クラウドファンディング型ふるさと納税」の寄付金を活かし、令和5年5月には新たに再塗装され、外見もリフレッシュしています。

車内公開時間は10:00〜15:00で、運がよければ、運転席、展望座席を独り占めできることも。

なお、「ロマンスカーミュージアム」のロマンスカーギャラリーには、ロマンスカーNSE(3100形)先頭車2両と中間車1両が展示されていますが、それ以外ではこの開成駅前第2公園だけに保存される貴重な車両となっています。

開成駅前第2公園・ロマンスカー(3100形)
名称 開成駅前第2公園・ロマンスカー(3100形)/かいせいえきまえだいにこうえん・ろまんすかー(さんぜんひゃくけい)
所在地 〒258-0021 神奈川県足柄上郡開成町吉田島4507-4
関連HP 開成町公式ホームページ
電車・バスで 小田急開成駅からすぐ
ドライブで 東名高速道路大井松井IC約4km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 街づくり推進課 TEL:0465-84-0321/FAX:0465-82-5234
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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