神在居の千枚田

神在居の千枚田

平地が少ない高知県高岡郡梼原町(ゆすはらちょう)では、山間の傾斜を利用した棚田が発達しています。とくに神在居の千枚田(かんざいこのせんまいだ)は、標高600m前後の急勾配の斜面を開き、谷川から水を引いて田にしている絶景の棚田。昔ながらの風景が残され、「日本の棚田百選」、「かおり風景100選」に選定されています。

司馬遼太郎が「大遺産」と記した棚田

神在居の千枚田

棚田のことを、高知県では「千枚田」と呼ぶのが一般的。
神在居の千枚田は、傾斜度10分の1、2.0haに182枚の棚田が築かれています。
地すべり地形を活かした棚田で、谷間を縫う様に脱藩道(だっぱんどう)としても知られる梼原街道が通り、四万十川上流部の文化的景観を生み出しています(国道197号は風早トンネルで棚田下を通過)。

平成に入って、農家の高齢化や後継者不足から休耕田が目立つようになり、地元有志が梼原町の協力のもと平成3年、「千枚田ふるさと会」を結成。
平成4年からは、1区画(約100平方メートル)につき年間四万十(しまんと)円を払うという、全国に先がけての棚田オーナー制度(日本初の棚田オーナー制度)も始まり、平成7年に「第1回全国棚田サミット」(テーマ「棚田の昨日・今日・明日~棚田を守るのは誰か~」)が梼原町で開催され、全国に知られて、全国の棚田の維持に活用されるまでに発展しています。

千枚田を訪れた司馬遼太郎は、坂本龍馬ら幕末の志士たちが土佐から伊予へと脱藩した道筋を辿る旅と途中で、神在居の千枚田に立ち寄り(夜は三嶋神社の拝殿で『津野山神楽』を鑑賞)、「万里の長城も人類の遺産やけど、檮原千枚田も大遺産やな」(『街道をゆく 因幡・伯耆のみち、檮原街道』)と感想を記しています。
棚田の上部には、農道沿いに「神在居の千枚田展望台」もあり、東屋が設置されています。

棚田オーナー制度をきっかけに、韓国の大学生との文化交流から、地元の白菜と本場韓国の香辛料を使った本格キムチづくりが誕生。
鷹取白菜キムチは、梼原町内の「チムジルバン・レストラン鷹取」(韓国式サウナ・チムジルバンに併設)で味わうことができます。

ちなみに、神在居の千枚田が、環境省の「かおり風景100選」に選定されるのは、土、草、花、稲わらが薫るから。
高知県では「四万十川の沈下橋をわたる風」と2つが選定されています。

名称 神在居の千枚田/かんざいこのせんまいだ
所在地 高知県高岡郡梼原町神在居
関連HP 梼原町公式ホームページ
ドライブで 高知自動車道須崎東ICから約42km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 梼原町産業振興課 TEL:0889-65-1250
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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