高知市で新発見！　お召し列車牽引のSL、C58-335

高知県高知市比島町の比島交通公園（高知県立交通安全こどもセンター）にあるC58-335は、高知県内にある唯一の静態保存されたSL（蒸気機関車）。そのC58-335が昭和25年3月22日、昭和天皇高知県行幸の際にお召し列車（土讃線・影野駅〜高知駅）を牽引したSLだったことが地元テレビ局の取材で判明、話題になっています。

昭和25年の昭和天皇高知県行幸で、お召し列車を牽引

令和6年6月に父親が蒸気機関車の機関士だったという高知市に住む70代の女性が、蒸気機関車の前で記念撮影をする父親の写真を見つけました。
その写真は菊の御紋を付け、日の丸を付けたC58。
画像からは旗で隠れて判読できませんがC58-3✗✗と読み解けます。

しかもそのお孫さん（中学生）は、そのSLには見覚えが。
なんとよく遊んだ交通公園に静態保存されたSLだったのです。

この1枚の画像をもとに高知さんさんテレビが取材。
昭和天皇が高知県を行幸した際のお召し列車に使われたSLであることが判明、「交通公園に宮廷列車（お召し列車）があることは知らなかった」と管理する高知県も驚く結果に。

C58-335は、川崎車両兵庫工場で戦時下の昭和18年4月17日に完成。
おもに高知県内で活躍し、昭和44年6月17日に廃車となり、昭和45年に高知市交通安全子供センター（当時）に移管され、静態保存されていました。

高知県唯一の国鉄保存機関車で、高知駅から徒歩10分ほどの場所という立地、そしてお召し列車を牽引とあって、再注目されています。