熊本県熊本市中央区にある朝鮮飴の店が老舗園田屋。戦国時代末期の天正年間(1573年~1592年)に初代・園田武街門が創製したのが朝鮮飴。当初は肥後飴または長生飴と称していましたが、加藤清正の朝鮮出兵(文禄、慶長の役)の際にこの飴を保存食として携行したところ重宝したので付けられた名前なのだとか。
熊本県の伝統銘菓は、求肥飴の一種
江戸時代は熊本藩が全量を買い上げ、幕府への献上品や参勤交代の土産に使っていたのだとか。
つまり、庶民が口にできたのは明治維新以降で、その点でも熊本名物のからし蓮根と同じ。
主原料は肥後平野の餅米と水飴、そして砂糖。
熱した飴を木枠に流し入れ、冷まして数日間熟成させるという昔ながらの製法。
シンプルな素材ですが、長時問練上げる製法工程には、一子相伝の秘法があるのだとか。
もちろん合成保存料、合成着色料などは使っていません。
明治36年、15代目の園田郭六が、朝鮮飴に干し柿を練り合わせてつくった「柿球肥」(かきぎゅうひ)、そして平成30年に115年ぶりに出した新製品「れもん飴」(砂糖漬けのレモン皮を練り込み、レモンの風味が広がる朝鮮飴)も人気があります。
新製品「れもん飴」を売り出した当主は19代目となる園田健一さんで、月刊『アフタヌーン』に連載の『ブレット・ザ・ウィザード』、アニメ、ゲームのキャラクターやメカニックのデザインもも手掛け、漫画家・イラストレーターとしても活躍中。
平成28年に父・耕一さんが急逝し、19代目を襲名。
朝鮮飴のイメージキャラクター「白ちゃん」が描かれた老舗園田屋の紙バッグももちろん、園田健一さんのイラスト、デザインです。
老舗園田屋 | |
名称 | 老舗園田屋/しにせそのだや |
所在地 | 熊本県熊本市中央区南坪井町6-1 |
電車・バスで | 熊本市電藤崎宮前駅から徒歩3分 |
ドライブで | 九州自動車道熊本ICから約8km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 老舗園田屋 TEL:096-352-0030/FAX:096-352-0295 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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