歴史公園鞠智城・温古創世館

歴史公園鞠智城・温古創世館

熊本県山鹿市菊鹿町にある歴史公園鞠智城(れきしこうえんきくちじょう)のガイダンス施設が温古創世館(おんこそうせいかん)。白村江の戦い(663年)で唐・新羅の連合軍に敗れた後、東アジア情勢が緊迫した7世紀後半に築かれた朝鮮式の山城・鞠智城を解説しています。

防人たちが駐屯した鞠智城のガイダンス施設

1階の展示室では「鞠智城とは」、「鞠智城跡の調査成果」、「鞠智城跡の整備」、「各地の古代山城」(かくちのこだいさんじょう)といったテーマを、パネルや写真、出土遺物、復元模型を使ってわかりやすく解説。
また、大陸からの脅威にさらされた日本を守るため、九州に送り込まれた防人(さきもり)を描いた「鞠智城物語 防人たちの唄」(30分間)などの映像も用意されています。

ちなみに、文献に記された古代山城は12ヶ所(朝鮮式山城11ヶ所と中国式山城1ヶ所)あり、文献記載のない山城16ヶ所(すべて神籠石系山城)とあわせて国内には28ヶ所が確認されており、緊迫した古代の東アジア情勢が浮かんできます。
文献に記載される朝鮮式山城は、鞠智城のほか、高安城(たかやすのき/奈良県生駒郡平群町・大阪府八尾市)、茨城(いばらき/広島県福山市、場所は不明)、常城(つねき/広島県福山市・府中市、場所は不明)、長門城(ながとのき/山口県下関市、場所は不明)、屋嶋城(やしまのき/香川県高松市)、大野城(おおののき/福岡県太宰府市・大野城市・糟屋郡宇美町)、基肄城(きいのき=椽城/福岡県筑紫野市・佐賀県三養基郡基山町)、金田城(かねたのき/長崎県対馬市)、三野城(みのき/場所不定、福岡県福岡市博多区美野島か?)、稲積城(いなづみのき/場所不定、福岡県糸島郡志摩町か?)の合計11ヶ所。
中国式山城は、怡土城(いとのき/福岡県糸島市)です。

歴史公園鞠智城・温古創世館
名称 歴史公園鞠智城・温古創世館/れきしこうえんきくちじょう・おんこそうせいかん
所在地 熊本県山鹿市菊鹿町米原443-1
関連HP 歴史公園鞠智城・温古創世館公式ホームページ
ドライブで 九州自動車道植木ICから約15km
駐車場 歴史公園鞠智城駐車場(50台/無料)
問い合わせ 歴史公園鞠智城・温古創世館 TEL:0968-48-3178/FAX:0968-48-3697
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
鞠智城

鞠智城

鞠智城(くくちのき、きくちじょう)は、7世紀後半に大和朝廷が築いた古代山城の一つで、国の史跡。熊本県山鹿市と菊池市にまたがる台地上に、古代の世界情勢を反映して築かれた朝鮮式山城。『続日本紀』に大野城(おおのき)、基肄城(きいのき)とともに築

 

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