おっぱい岩

熊本県天草郡苓北町の海岸にゴロリと横たわる奇岩がおっぱい岩。直径は1.5ｍほど、その名の通り、おっぱいにそっくりな奇岩で、乳首までが備わっています。近年はパワースポットとして注目され、タッチすると「胸が大きくなる」、「母乳がたくさん出る」などのご利益も喧伝（けんでん）されています。

鳥居も建てられ、パワースポットに仲間入り

国道324号沿いにあるので見逃すことはありませんが、満潮時は海に没してしまうという岩なので、おっぱい岩が目的の際には干潮時に訪問を。
近年ではおっぱい岩駐車場が整備され、「おっぱい岩」という扁額の付いた鳥居も建てられて、町おこしにも利用されています。

雲仙岳の噴火で飛んできた噴石という伝承がありますが、地質学的には伝承は否定され、一帯の岩盤である古第三紀の坂瀬川層群（さかせがわそうぐん＝5500万〜3800万年前に形成された海成層）が浸食によって削り取られ、硬い石灰質団塊（ノジュール）だけが取り残されたものです。
巨大なおっぱい岩のほか、「小おっぱい岩」と呼ばれる岩もあります。