上色見熊野座神社・穿戸岩

上色見熊野座神社・穿戸岩

熊本県阿蘇郡高森町にあるパワースポットが上色見熊野座神社(かみしきみくまのいますじんじゃ)。社殿の裏手に健磐龍命(たけいわたつのみこと)の従者・鬼八法師(きはちぼし)が蹴破ったといわれる大風穴、穿戸岩(うげといわ)があります。

中世、阿蘇谷に伝わった熊野信仰の聖地

緑したたる参道には、100基近くの灯籠が並び、パワースポットらしい雰囲気を醸しています。
熊野信仰の社なので、御神木はナギ(梛)。
「凪」に繋がり、波風を鎮めるともいわれ、熊野古道を歩く旅人の道中安全のお守りにもなっていました。

上色見熊野座神社の祭神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、石君大将軍(いわぎみたいしょうぐん=阿蘇山を創った神・健磐龍命の荒魂)が祭神。
もともとは、古代に穿戸岩への信仰があり、中世に修験者が熊野信仰から熊野三所権現(権現=仏や菩薩が仮・権に姿を変えて日本の神として現れること)を勧請して祀ったのが上色見熊野座神社の始まり。
阿蘇氏の祖、阿蘇神社の祭神として知られる健磐龍命は、阿蘇の伝わる伝承では神武天皇が九州の平定のために遣わし、当時、巨大なカルデラ湖だった阿蘇谷を外輪山を蹴破って湖水を排出させたとされています。

神社拝殿からさらに山道を上ったところにある穿戸岩は、岩山に巨大な穴が貫いていることから、どんなに困難な目標でも必ず達成できる象徴として合格・必勝のパワースポットになっています。

上色見熊野座神社は、熊本県出身、緑川ゆきの漫画短編集『蛍火の杜へ』(ほたるびのもりへ/監督・大森貴弘)の舞台となった場所で、劇場版アニメの上映で、聖地巡礼の地にもなっています。
穿戸岩の方は、テレビ東京系で放映のアニメ『夏目友人帳』(なつめゆうじんちょう)にも登場しますが、これは映画ロケハン時に、穿戸岩を大森貴弘監督が気に入って採用したとのこと。

上色見熊野座神社・穿戸岩
上色見熊野座神社・穿戸岩
名称 上色見熊野座神社・穿戸岩/かみしきみくまのいますじんじゃ・うげといわ
所在地 熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
関連HP 高森町公式ホームページ
電車・バスで 南阿蘇鉄道高森駅からタクシーで10分
ドライブで 九州自動車道熊本ICから約42km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 高森町政策推進課 TEL:0967-62-1111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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