第34回峠の国盗り綱引き合戦|浜松市・飯田市|2024

2024年10月27日(日)、『第34回峠の国盗り綱引き合戦』を開催。兵越峠(ひょうごしとうげ)は静岡県浜松市天竜区と長野県飯田市の間にある標高1150mの峠。この県境で毎年、繰り広げられる綱引き大会で、勝った方には非公式ですが領土を1m広げることができるというユニークな県境をめぐっての国盗り合戦です。

浜松市水窪町VS飯田市南信濃で「国境」をかけた激戦が!

兵越峠を越えるのは、長野県道369号・静岡県道412号(南信濃水窪線)と浜松市道水窪白倉川線(旧兵越林道)。
西側の青崩峠(1082.5m)が国道152号の未開通部分(登山道的な峠道のみ、旧塩の道)となっていて、その迂回路として使われるのが、この兵越峠越え。

静岡県は浜松市天竜区水窪町(みさくぼちょう)、長野県は飯田市南信濃地区(旧南信濃村)の両商工会の青年部から精鋭を選出。
1チーム15名による綱引き3本勝負です。

勝った方には非公式ではあるのですが領土を1m広げることが可能。
会場となる峠には「国境」の看板も立っていますが、もちろんシャレ。
「告 この標識 国盗り綱引き合戦に於て定めた国境である 行政の境に非ず」と記された表示があるのもご愛嬌。

昭和62年に始まったこの国盗り合戦、当初は観光客もなく、兵越峠付近の道路で藤づるのロープを使用して実施していましたが、今では「綱引き広場」が築かれるほど定着。
商工会の女性部がバザーや地元の物産店を出店するほどまでに成長しています。

これまでの戦績は、信州軍18勝✕遠州軍15勝で、「国境」は、3m遠州側に入った部分ということに。

はたして長野県側に少しでも領土を押し戻すことができるのか。
開会式10:30、本戦12:00。

兵越峠は、秋葉街道(信州街道)の重要な峠で、武田信玄が天下盗りを夢見て大軍を進攻させた峠。
海のない信州軍は「太平洋を信州に」が合言葉で、信州軍が連勝を続ければ、6万5000年後に太平洋が信州にやってくる計算とか!

遠州・信州国境の兵越峠。よく見ると舗装の状態が県で異なる
遠州・信州国境の兵越峠。よく見ると舗装の状態が県で異なる
第34回峠の国盗り綱引き合戦|浜松市・飯田市|2024
開催日時2024年10月27日(日)開会式10:30〜、綱引きは12:00〜
所在地静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家・長野県飯田市南信濃八重河内
場所兵越峠
関連HP水窪観光協会公式ホームページ遠山郷観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR飯田線水窪駅から遠鉄バス北遠本線水窪協働センター下車、水窪協働センター前の地場産品販売所国盗りからシャトルバス(有料)・遠山温泉郷かぐらの湯(飯田市南信濃)からシャトルバス(有料)を運行
ドライブで新東名高速道路浜松浜北ICから約47kmで臨時駐車場・中央自動車道飯田ICから約41kmでかぐらの湯
駐車場静岡県側=水窪池島地区臨時駐車場からシャトルバスを利用・長野県側=遠山温泉郷かぐらの湯駐車場からシャトルバスを利用
問い合わせ浜松市天竜商工会水窪支所 TEL:053-987-0432・遠山郷観光協会 TEL:0260-34-1071
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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