嘉門次小屋

嘉門次小屋

上高地、明神池の入口に建つのが嘉門次小屋。上高地が上河内、神河内と書いていた明治13年に創建した猟師小屋が前身。近代登山の黎明期に活躍した名ガイド・上條嘉門次ゆかりの小屋です。登録有形文化財になった山小屋は、宿泊も可能ですが、休憩スポットとしても人気で囲炉裏で焼く岩魚やそばを味わうことができます。

日本の近代登山の黎明期に活躍した上條嘉門次

『日本アルプス登山と探検』の著者、ウォルター・ウェストン(Walter Weston)を案内した、猟師でガイドの上條嘉門次は、まだ神河内といわれた明治13年、明神池近くに小屋(現在の嘉門次小屋)を建て、夏は梓川で岩魚(イワナ)を釣り、冬は山に籠もって愛犬とともにカモシカやクマを撃っていたのです。
ウェストンと初対面の時、「案内役をするより岩魚釣りをする方が金になる」と雨で川が増水するのを機に、ウェストンを待たせて岩魚釣りに出かけようしたというエピソードも残されています。

山小屋としての営業は大正末期に嘉門次の長男・嘉代吉の妻により始められました。
嘉門次小屋の前には昭和34年に上條嘉門次のレリーフも築かれています。

そんな嘉門次小屋は、部屋数4室と少ないので多客期には相部屋となることもありますが、宿泊も可能で、昼は岩魚や嘉門次そば(山菜そばに岩魚の甘露煮がのっています)、岩魚の塩焼き定食、チーズの燻製を味わったり、喫茶でひと休みも可能です。

また囲炉裏端にはウェストンから「長い友情の記念に」と贈られたピッケル、嘉門次が愛用した猟銃が展示されています。

嘉門次小屋
上條嘉門次のレリーフ
嘉門次小屋
名称 嘉門次小屋/かもんじごや
所在地 長野県松本市安曇上高地
関連HP 嘉門次小屋公式ホームページ
電車・バスで 松本電鉄新島々駅から松本電鉄バス上高地行きで1時間10分、終点下車、徒歩1時間
ドライブで 長野自動車道松本ICから約33kmで沢渡地区駐車場。路線バス・タクシーで上高地へ(マイカー規制実施中)。上高地バスターミナルから徒歩1時間
駐車場 沢渡地区駐車場(2156台/有料)
問い合わせ 嘉門次小屋 TEL:0263-95-2418(※冬期 TEL:0263-33-8434)/FAX:0263-95-2418
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
明神池

明神池

2018年7月28日

 

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