和歌山城・御橋廊下

和歌山藩主と側近だけが藩の政庁や藩主の居館である二の丸と紅葉渓庭園のある西の丸を行き来するために架けられたのが御橋廊下。屋根があり、外からは見えない構造で、二の丸側から11度の角度で下るという珍しい構造のため、滑り止めのために段差がつけられています。

二の丸の大奥と西の丸を繋ぐ屋根付廊下

二の丸大奥側から眺めた御橋廊下
西の丸・紅葉渓庭園からの御橋廊下

御橋廊下は、明治時代の前半までは存在したようですが、写真には残っておらず、江戸時代の絵図に描かれたものしか史料がありませんでした。
平成12年の調査で、礎石17個が発見され、調査結果から橋の規模や構造が推定されました。
調査の結果を受け、平成13年〜平成18年に御橋廊下の復元と周辺整備が行なわれ、往時のように靴を脱いで通り抜けることができるようになっています。
復元された御橋廊下の全長は27m、幅約3mで、西の丸と二の丸の高低差は3.4m(斜度11度)です。

和歌山城の天守閣側からは天守閣→裏坂→二の丸→御橋廊下→紅葉渓庭園→西の丸という観光ルートが成立。

二の丸部分は、御橋廊下架かる側(西側)から、大奥、藩主生活の場である中奥、そして政庁であった表で構成される二の丸御殿が建っていました。

つまり、紅葉渓庭園側から、御橋廊下を上がれば、二の丸の大奥になります。

御橋廊下の内部、傾斜があるので足下に滑り止めが
和歌山城・御橋廊下
名称 和歌山城・御橋廊下/わかやまじょう・おはしろうか
所在地 和歌山県和歌山市一番丁3
関連HP 和歌山城公式ホームページ
電車・バスで JR和歌山駅から和歌山バス和歌山港方面行きで6分、公園前下車すぐ
ドライブで 阪和自動車道和歌山ICから約5km
駐車場 和歌山城不明門駐車場(70台/有料)・和歌山市中央駐車場(577台/有料)
問い合わせ 和歌山城整備企画課 TEL:073-435-1044/FAX:073-426-3905
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

和歌山城

2017年6月22日

 

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