2024年11月23日(土・祝)14:00〜16:00、岩手県花巻市の倉沢人形歌舞伎伝承館で『倉沢人形歌舞伎』が上演。明治27年に創始された人形歌舞伎で、倉沢人形歌舞伎保存会が伝承するもの。人形を操る人は義太夫節に合わせて台詞を語り、歌舞伎の舞台を人形に置き換えて演じます。
歌舞伎の舞台を人形で上演
明治20年、倉沢の福倉寺で上演された水押人形芝居(江刺郡福岡村水押/現・北上市口内町)に感動した菅野常次郎氏(明治11年、倉沢村生まれ)は、自ら歌舞伎を習い覚え、これを元に自作の人形と道具で義太夫節に合わせ台詞を話すという人形芝居を創始して村の有志と上演。
戦争や仲間の死別で衰退した時期もありましたが、菅野常次郎が88歳で亡くなった後も、孫の菅野芳治氏や住民らが人形歌舞伎を受け継ぎ、菅野家の旧宅を「倉沢人形歌舞伎伝承館」という上演場に改装し、活動の場にしています。
浄瑠璃本(じょうるりぼん=浄瑠璃の詞章を記した本)を使った人形劇を演じる人形は丈2尺ほど。
人形遣い、義太夫語り、笛、太鼓、鉦、三味線など22人で構成されています。
演目は『三番叟』(さんばそう=祝賀の催しの始まりに演じられる舞)、『奥州安達ヶ原』(近松半二、竹田三郎兵衛ら合作の奥州に独立国家を打ち立て朝廷に反逆しようとする安倍一族の野望を軸にした演目)、『絵本太功記 』(明智光秀が主人公で「三日天下」を描いた演目)など。
倉沢人形歌舞伎|花巻市|2024 | |
開催日時 | 2024年11月23日(土・祝)14:00〜16:00、毎年11月23日 |
所在地 | 山形県花巻市東和町倉沢4区81 |
場所 | 倉沢人形歌舞伎伝承館 |
関連HP | 花巻市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR土沢駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 釜石自動車道東和ICから約9km |
問い合わせ | 花巻観光協会 TEL:0198-29-4522 |
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