草津市で「温泉ないまんじゅう」が大ヒット!

温泉ないまんじゅう

関東圏の人なら草津温泉と聞けば、群馬県草津市とすぐにピンときますが、九州、四国、北海道など草津温泉から遠く離れた地だと、群馬県と結びつかない場合も。滋賀県の琵琶湖湖畔にある草津市では、草津温泉の草津と誤解されることを逆手に取って、「温泉ないまんじゅう」を考案。これが大ヒットしています。

完全手作りなので生産が追いつかない人気ぶり

「ふるさと納税の返礼品の草津温泉利用券はいつまで使えますか?」
「高原の町だから花粉症が少ないのは本当ですか?」
実際に群馬県草津町と間違え滋賀県草津市にかかってきたという問い合わせ電話。

草津市は、全国のご当地キャラクターが集まるイベントの会場(群馬県の前橋市、滋賀県彦根市、大阪府泉佐野市)で、「滋賀県草津市を知っていますか?」というアンケート調査を実施。
近畿在住者が94.8%、関東在住者でも70.8%が、滋賀県草津市を知っていると答えていますが、意外にも群馬県前橋市でのアンケート調査では、認知度は67.2%と低い傾向に。
知らない理由で多かったのが「草津温泉の草津しか知らない」。

近畿を除いて、日本に「ふたつの草津」があることを知らない人が多く、草津と聞けば草津温泉ということで、問い合わせ電話も多いという事態になるのです。

そんな草津市観光物産協会が、「草津なのに温泉がない」ことを逆手に取って生み出したのが、「温泉ないまんじゅう」。
2025年6月24日〜、創業5年目を迎える「和・菓ふぇoto」(滋賀県草津市野路5-25-23マリーベルハイツE棟102)で販売開始のまんじゅうで、なくなり次第終了とのこと。
「和・菓ふぇoto」によれば、「草津温泉に行きたい!」と滋賀県の草津市に間違えてお越しになるお客様が多く、申し訳ないので「温泉ないまんじゅう」が誕生しましたという話で、素材にこだわるシンプルな上用饅頭で、中はこし餡(10分間蒸し上げて完成します)。

店主の辻野智之さんが草津市観光物産協会から「群馬県の草津温泉と間違えられて困っています」と相談を受けたことで、滋賀県草津市をPRできる商品をと開発したのがこの日本初の「温泉ないまんじゅう」。

手作りの上用まんじゅうに、「温泉ないマーク」を焼印したという商品で、1個300円。
発売開始以来増産を続けるという大ヒット商品になり、ネット販売も実施。

ちなみに草津市と草津町は1997年に友好交流都市協定を結んでいるので、この「温泉ないまんじゅう」も問題なしということに。

草津市観光物産協会では、「温泉がない方の草津としてPRできれば間違いも減ります。草津市の魅力を知るきっかけにもしてほしい」と期待を込めています。

ちなみに草津市には東海道草津宿があり、建物が現存するうちでは全国でも最大級の本陣「史跡草津宿本陣」、資料館の「草津宿街道交流館」、「滋賀県立琵琶湖博物館」、「草津市立水生植物公園みずの森」などがあります。

草津市で「温泉ないまんじゅう」が大ヒット!
名称和・菓ふぇoto/わ・かふぇおと
所在地滋賀県草津市野路東5-25-23-102
関連HP和・菓ふぇoto公式ホームページ
電車・バスでJR南草津駅から徒歩20分
駐車場あり/無料
問い合わせ和・菓ふぇoto TEL:077-565-7116
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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