源光庵

源光庵

京都市北区鷹峯(たかがみね)にある、室町時代創建の曹洞宗の寺、源光庵(げんこうあん)。正式名は、鷹峰山寶樹林源光庵で、本尊は釈迦如来。本堂にある2つの窓が特徴的で、ひとつは「悟りの窓」、もう一方は「迷いの窓」と呼ばれ、哲学的なふたつの窓は被写体としても人気があります。

禅の心を語る2つの窓から庭を眺める

源光庵
源光庵
源光庵

創建は古く、貞和2年(1346年)、臨済宗大徳寺1世の徹翁義亨(てっとうぎこう)の隠居所として開基した古刹。
元禄7年(1694年)、曹洞宗内の宗派の規矩を整理、刷新を図った卍山道白(まんざんどうはく)が曹洞宗に改宗しています。

「悟りの窓」の丸窓は「禅と円通」の心を表わし、丸い形は悟りや真理、仏性、大宇宙を表現しているのだとか。
見た人の心を映し出すもの、この丸窓です。

「迷いの窓」の正方形の窓は人間の一生を4つの角で象徴し、生老病死四苦八苦を表現。
「迷い」は、仏教における四苦(生・老・病・死)、それに加えて愛別離苦(あいべつりく)・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとくく)・五蘊盛苦(ごうんじょうく)で八苦という人間のあらゆる苦しみを表しているのだとか。

いずれの窓も風雅な庭園を望み、ひとときの静寂を得ることができます。
そのためにも混雑する時季を外し、散り紅葉や、厳寒の「京の冬の旅」の季節を狙うのも手でしょう。
紅葉の見頃は例年11月中旬~11月下旬。

庭園は、北山を借景とした美しい枯山水。

また本堂廊下の「血天井」は、関ヶ原の戦いの前哨戦の地となった伏見城の遺構。

源光庵
源光庵
源光庵
伏見城籠城戦と「血天井」
慶長5年(1600年)、伏見城に詰める徳川家康家臣・鳥居元忠(とりいもとただ)は、玉砕を覚悟で、石田三成が派遣した降伏勧告の使者を斬殺して遺体を送り返し、籠城を決めます。
13日間の攻防戦の末、380人が城内で自刃しますが、このときの血が付いた板が天井にはめ込まれています。
この籠城戦での主君・家康の対する忠節は「三河武士の鑑」とされ、床板は「血天井」として京都市の源光庵をはじめ、養源院、宝泉院、正伝寺、瑞雲院、宇治市の興聖寺に今も伝えられています。
ちなみに、鳥居元忠の嫡男・鳥居忠政は、父の活躍を背景に、後に磐城平藩10万石を経て山形藩24万石の大名に昇格しています。
 

源光庵 DATA

名称 源光庵/げんこうあん
所在地 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47
電車・バスで 地下鉄烏丸線北大路駅から市バス北1系統で13分、鷹峯源光庵前下車、徒歩すぐ
ドライブで 名神高速道路京都南ICから約11km
駐車場 25台/無料
問い合わせ TEL:075-492-1858/FAX:075-493-5646
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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