桂林寺

桂林寺

京都府舞鶴市、高野川を見下ろす愛宕山の斜面にある古刹が桂林寺。寺伝によれば欽明天皇26年(564年)、勅願で創建された薬師寺(本尊・麻呂子親王作の薬師如来)を前身とするのだとか。参道が八幡通りと呼ばれるのは境内にある鎮守社・八幡宮から。山号の天香山(あめのかぐやま)も歴史を物語っています。

唐風の鐘楼門がシンボル

桂林寺

応永8年(1401年)、竺翁雄仙(ちくおうゆうせん)和尚によって曹洞宗に改められています。
中国文化に影響を受けた諸堂が建ち並ぶ境内は、異国情緒にあふれています。
唐風の鐘楼門がシンボルで、八幡社の社頭には鎌倉時代後期の八角形の石燈籠もあり、国の重要美術品となっています。
戦国時代には田辺城を築いた細川幽斎の保護を受け、僧侶・大渓和尚は弟子14人を引き連れ田辺城籠城戦(徳川方の細川幽斎を石田三成軍が攻撃)に参戦。
細川忠興は会津攻めに加わっていたため、田辺城は500人余りの手勢で守備し、1万5000という石田三成軍を迎え撃ったのです。
後陽成天皇の勅命で包囲が解かれるまで、1ヶ月半に及ぶ籠城戦が展開し、大渓和尚はその恩賞として細川幽斎から絹本著色仏涅槃図や梵鐘を賜っています。

江戸時代には1700坪を有し、末寺34ヶ寺、七堂伽藍を誇る大寺院だったとか。

桂林寺
名称 桂林寺/けいりんじ
所在地 京都府舞鶴市紺屋69
関連HP 舞鶴観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR西舞鶴駅から徒歩10分
ドライブで 舞鶴若狭自動車道舞鶴西ICから約6km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 桂林寺 TEL:0773-75-0168
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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