応和3年(963年)に空也上人(醍醐天皇第二皇子)が開いた真言宗智山派の古刹が六波羅蜜寺で、西国三十三所第17番札所。平安後期には平忠盛が塔頭寺院に滞在したことから、平清盛、重盛は広大な寺域に京滞在の館を築いています。重要文化財の質、量において「藤原・鎌倉時代の宝庫」と呼ばれ、都七福神の弁財天を祀っています。
空也上人の像で有名な寺で平清盛の邸宅があった地
源平合戦、足利時代など度重なる兵火で諸堂は焼け落ちましたが源頼朝、足利義詮、豊臣秀吉とその度に再興修復が図られています。
南北朝時代の1363(貞治2)年に再建された本堂は、国の重要文化財。
8月8日〜10日に本堂内で灯芯による大文字に点火して先祖の精霊を迎え七難即滅・七福即正の祈願が行なわれる「萬燈会」が催されます。
ちなみに萬燈会によって迎えられた精霊は、16日の大文字の送り火によって送られます。
国宝の十一面観音立像(藤原時代)をはじめ、空也上人像(鎌倉時代、国の重文)、平清盛と伝わる僧形坐像(鎌倉時代、国の重文)など、平安、鎌倉時代の彫像を国宝1・重文14を所蔵。
日本最古の七福神巡りといわれる『都七福神』の弁財天は、
また御利益でも庶民の崇拝を集め、毎月1日・16日は、お聖天さまの縁日、7日は巳成金弁財天(都七福神)の縁日、17日は、お観音さまの縁日(災難除・病魔除御可持)、24日は印仏供養会。
12月13日〜12月31日は『空也踊躍念仏』(重要無形民俗文化財)。
16:00〜本堂にて厳修されますが、12月31日のみ非公開になっています。
正月3が日には、皇服茶(おうぶくちゃ)、弁財天吉祥初稲穂が授与されます。
都七福神巡拝の御軸・大護符(色紙)・御宝印帖も用意。
御宝印押印は通年可能です。
ちなみに、波羅蜜とは彼岸(悟りの世界)に到ること。
六波羅蜜とは、この世に生かされたまま、仏様の境涯に到るための、布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧の6種の修行をいいます。
六波羅蜜寺 3つのチェックポイント
平安時代にはここに平清盛の屋敷があった!
文化財は「藤原・鎌倉時代の宝庫」
日本最古・都七福神の弁財天で金運・財運成就!
西国三十三所霊場間の距離・時間
16番・音羽山清水寺(京都市東山区清水1-294) — (2km/15分) — 17番・補陀洛山六波羅蜜寺(京都市東山区松原通大和大路東入ル2丁目轆轤町) — (3km/20分) — 18番・紫雲山六角堂頂法寺(京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248)
※距離と時間はルートや交通状況により変動するため、およその目安です
六波羅蜜寺 | |
名称 | 六波羅蜜寺/ろくはらみつじ Rokuharamitsuji Temple |
所在地 | 京都府京都市東山区五条通大和大路上ル東 |
関連HP | 六波羅蜜寺公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪本線五条駅から徒歩5分 |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約7.5kmで市営清水坂観光駐車場(駐車場から清水坂を下り徒歩8分) |
駐車場 | 市営清水坂観光駐車場(59台/有料)など周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 六波羅蜜寺 TEL:075-561-6980 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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