東寺・食堂

「古都京都の文化財」として世界遺産に登録される東寺(教王護国寺)の中心、講堂の背後にあるのが食堂(じきどう)。初代の食堂は、空海没後の9世紀末から10世紀初め頃の創建ですが、1596(文禄5)年の地震で倒壊。さらに再建された建物も昭和5年の火災で焼失し、現存する食堂は昭和9年の築。

食堂ではお砂踏み、写経も可能

食堂とは、僧が生活のなかに修行を見いだす場。
本尊に千手観音菩薩が祀られていたため、観音堂とも呼ばれています。
足利尊氏は東寺に本陣を置き、この食堂に居住していたことがありました。

往時の食堂本尊は、火災による損傷を修復し、宝物館に安置。
現在の食堂本尊は、高村光雲に師事し、奈良美術院主事となった明珍恒男(みょうちんつねお)作の十一面観音像となっています。

洛陽三十三所観音霊場の納経所にもなっており、毎月21日には、四国八十八ヶ所巡礼を再現した、お砂踏みも行なわれています。
2023年の「真言宗立教開宗1200年慶讃大法会」に向け、食堂で写経をすることができるようになっています。
9:00〜15:00で、食堂で受付。
写経した般若心経は、国宝・五重塔に奉納されるのだとか。

東寺・食堂
名称東寺・食堂/とうじ・じきどう
Jikido Hall,To-ji Temple
所在地京都府京都市南区九条町1
関連HP東寺公式ホームページ
電車・バスで近鉄京都線東寺駅(近鉄京都駅から2分・急行停車)から徒歩5分で南大門。地下鉄烏丸線九条駅から徒歩10分。JR京都駅からは八条口西口から徒歩15分で慶賀門
ドライブで名神高速道路京都南ICから約3.9km。または、阪神高速8号京都線鴨川西出口から約3km
駐車場東寺駐車場(150台/有料)
問い合わせ東寺 TEL:075-691-3325/FAX:075-662-0250
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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