公営渡船と称されるのは、川や入江(湾)などで公道(県道、市道など)が途絶し、その代行として渡船が運航されるもの。浦賀渡船が横須賀市から民間のトライアングル(猿島渡船などを運航)に営業譲渡されたため、現在は2ヶ所、浦賀渡船を準公道扱いとすれば3ヶ所ということに。
赤岩渡船(葛和田の渡し)|群馬県・埼玉県
埼玉県道・群馬県道83号熊谷館林線
就航地:利根川(埼玉県熊谷市〜群馬県千代田町)
就航区間:熊谷市葛和田〜千代田町赤岩
料金:無料
内容:かつては数多くあった利根川の渡船ですが、現存する希少なの渡船
県道熊谷・館林線の県道渡船の扱いで、熊谷駅北口〜葛和田には国際十王交通、赤岩渡船〜館林駅西口・館林駅東口にはつつじ観光バスが路線バスを運行し、渡船連絡バスとなっています
原付バイク・自動二輪車は乗船不可です
群馬県側の運航で、群馬県側では赤岩渡船と称していますが、埼玉県側は葛和田の渡し(葛和田渡船)と呼ばれているので注意が必要
強風などで運休の際は、群馬県側に赤旗が上がります
乗船方法:埼玉県・葛和田側では小屋の隣にある黄旗を、群馬県側の小屋にいる船頭が気付くまで上げる仕組み
群馬県側・小屋にいる船頭に声をかければOK
歴史:戦国時代にすでに記録が残るという歴史ある渡船で、上杉謙信の史書にも記されています
江戸時代に赤岩は江戸からの大型船の終点という河川交通の要衝で、坂東16渡津に数えられて繁栄
大正15年には群馬県営に、昭和24年からは群馬県千代田町に委託され、管理運営しています
伊勢崎市の「島村の渡し」が廃止となったため、群馬県内にある唯一の渡船です
就航する舟:千代田丸(定員23名)、新千代田丸(定員20名)
TOPの画像は千代田丸(画像協力:群馬県観光物産国際協会)
小堀の渡し(おおほりのわたし)|茨城県
取手市営ながら現在は観光船として運航
就航地:茨城県取手市
就航区間:小堀〜取手緑地運動公園駐車場前〜取手ふれあい桟橋〜小堀(三角の循環航路)
料金:1運航経路200円、小学生100円
自転車、原動機付き自転車(50cc以下)は1人1台まで無料
ペットはケージに入れれば乗船可能
内容:茨城県取手市内を流れる利根川を渡る取手市営の渡船で、利根川下流域に残る唯一の渡船
かつての水戸街道「取手の渡し」(とりでのわたし)の風情を受け継ぐ渡船として人気に
乗船方法:小堀(おおほり)、取手緑地運動公園駐車場前、取手ふれあい桟橋の3地点間で運航(一周50分)
時刻表が定められて、定時運航しています(水曜日は運休)
運航している時は、各船着き場にピンク色の運航中ののぼり旗が上がります
歴史:大正3年に始まった歴史ある利根川の渡船
利根川改修工事後、小堀(おおほり)地区が利根川により分断された不便さを解消するため、渡船を開始
就航する舟:令和2年3月に就航した長さ9.99mの鉄船「とりで号」が就航
東京藝術大学美術学部長・日比野克彦が、「市の鳥、カワセミにちなんだ、カラフルで、水面に映ったときの輝き」をイメージしてデザインしたユニークな形状
番外編:浦賀渡船|神奈川県
横須賀市道2073号
就航地:神奈川県横須賀市浦賀
就航区間:東渡船場(東浦賀)〜西渡船場(西浦賀)
料金:大人400円、小・中学生200円、自転車50円
内容:ポンポン船の愛称で親しまれる公営渡船(公営渡船ですがトライアングルに運航委託し、有料です)
航路の長さは東西233m(所要3分)
乗船方法:船がいない場合には渡船場にある呼び出しボタンを押す
歴史:奥行き1.5kmという浦賀港の東西交通の不便さを克服するため、江戸時代に始まったもので、明治11年8月に東西浦賀の17町内会の共同体が運航を始めた歴史ある公営渡船で、大正6年に浦賀町営に、その後横須賀市営渡船となり、令和4年4月にトライアングルに営業譲渡
就航する舟:東叶神社(ひがしかのうじんじゃ)の祭礼の際に御輿を運んだ「御座船」(ござぶね)をモチーフにした「愛宕丸」(4.8t)が就航
| 関東にある公営渡船 全3ヶ所紹介 | |
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