山小屋を除いて、日本最高所に位置する宿泊施設が、「ホテル千畳敷」。中央アルプスの主峰・木曽駒ヶ岳に伊那谷側から架かる中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ・山頂駅に併設されたホテル。標高は2612mという高所で、満天の星、ご来光、モルゲンロート(朝焼け)と山の一夜を満喫できます。
都会が35度の猛暑でも、20度程度というクールゾーン

標高2612mがどれだけ涼しいかといえば、標高が100m上がるごとに気温は0.6度下がるので、単純計算しても0.6×26で15度〜16度は下がるということに。
平野部の都市の日中の気温が仮に35度の猛暑日だとしても、「ホテル千畳敷」では20度くらいということになるのです。
日中の最高気温でさえ20度程度なので、朝夕は肌寒いを超え、寒いくらい。
星空やご来光を眺めようというなら、上着、寒さに弱い人は防寒着が必要なくらいです。
「ホテル千畳敷」が建つ場所は、千畳敷カールのカール底。
カールというのは氷河の痕跡を示す地形で、氷河の侵食によって形成された圏谷(けんこく)。
かつてはここに氷河があったことを示しているのです。
カール底には削り取られた岩石が堆積したモレーンと呼ばれる場所もあり、アルペン的な光景が展開。
標高が2600mオーバーということで、森林限界を超え、生育する植物は、高山植物とハイマツのみ。
いわゆる高山帯で、雷鳥の遊び場にもなっているのです。
「ホテル千畳敷」から見上げる山々は、木曽駒花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)の岩峰。
ホテルの背後、スプーンカットされたカール壁は、宝剣岳など、この木曽駒花崗閃緑岩の岩峰が立ちはだかっています。
逆にホテルの前面、伊那谷側は大きく開け、南アルプス、富士山を眺望。
いながらにして大展望を得ることができます。
「ホテル千畳敷」の通常の客室は、和室(バス・トイレなし)。
完全個室で、旅館並みのサービスと料理は期待できますが、人気ゆえに夏場は早めに満室となることが多く、少し「ズラシ旅」で空きを狙うか、今年の宿泊は諦め、来年に期待するかということになるのが難点です。

| 【涼しさを実感】雲上の宿(1) 日本最高所の宿「ホテル千畳敷」|標高2612m | |
| 名称 | ホテル千畳敷/ほてるせんじょうじき |
| 所在地 | 長野県駒ヶ根市赤穂1 |
| 関連HP | ホテル千畳敷公式ホームページ |
| 電車・バスで | JR駒ヶ根駅から伊那バス、中央アルプス観光バスしらび平行きで51分、終点下車、しらび平駅からロープウェイで8分 |
| ドライブで | 中央自動車道駒ヶ根ICから約2.2kmで菅の台バスセンター駐車場 |
| 駐車場 | 菅の台バスセンター駐車場(350台/有料) |
| 問い合わせ | ホテル千畳敷 TEL:0265-83-3844 |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |













