近年、ブナ、コナラの凶作の年などに京都府では市街地、里山などでも熊の出没例が増えています。京都市内でも右京区の広沢池、天龍寺や竹林の小径のある嵐山・嵯峨野でも熊の出没例があります。右京区(嵯峨野など)、左京区(八瀬、大原、花脊など)、北区(鷹峯など)はツキノワグマの生息地域となっています。
「クマ出没情報マップ」でお出かけ先の熊出没の確認を

京都府では、近年の生息数の増加を踏まえ、令和3年度狩猟シーズンからツキノワグマの銃を使った狩猟を再開しています(猟期は11月15日から翌年2月15日)。
かつては「絶滅寸前種」に指定して狩猟が禁じられてきましたが、生息数が増えて住民がクマに襲われる被害も出てきたため、令和3年度に19年ぶりに解禁。
しかし、19年間も禁猟が続いたため、熊専門のハンターも存在せず、捕獲頭数が伸び悩むという傾向に。
そうしたなかで、京都府内のブナ、コナラ、ミズナラなどが凶作の年には、里山や市街地に熊が出没するようになるのです。
とくに秋期は12月〜3月にかけての冬眠期に向けて餌を多く必要とする時期で、遭遇の確率がアップするのです。
嵯峨野や山里の寺社を探勝する際には、鈴やラジオなど音の出るものを携帯するのが賢明です。
どこでツキノワグマが出没しているのか、お出かけ先が出没エリアなのかを確認する方法として、京都府が目撃情報をデジタル地図にプロットして公開しているので、まずは「京都府内のクマ出没情報マップ」の確認を。
過去には左京区の比叡山登山道でトレイルランニング中の女性が大怪我を負う被害(2023年8月)もあり、近年では訪日外国人観光客もハイキングなどの際には、「ベアバリア」のため熊除けの鈴などを持ち歩く人が増えているのだとか。
比叡山はもちろん、山間にある左京区の花背の里や大原なども要注意のエリアとなっています。
| 京都・嵐山にも熊が! 京都府の熊出没情報は、「クマ出没情報マップ」でチェックを! | |
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