三多気の桜

奈良県との県境に位置する三重県美杉村(みすぎむら)の三多気(みたけ)地区にある国指定文化財(名勝)、「日本さくら名所100選」に選定された桜並木。ヤマザクラ500本余りの並木道が、伊勢本街道から真福院までの参道に1.5km続き、例年4月中旬には『三多気の桜まつり』も開催され、多くの観光客で賑わいます。

真福院の参道に植えられた桜と棚田のコラボが絶景を生み出す!

理源大師(りげんだいし=醍醐寺を開山した修験道の中興の祖)が昌泰年間(898年〜901年)に真福院(しんぷくいん=通称「三多気の蔵王堂」で蔵王権現を本尊とする真言宗醍醐派の寺院)に留まって桜を植えたのが始まりと伝えられる歴史ある桜並木。

伊勢本街道(旧国道368号)から真福院への参道にかけて1.5kmにわたって、500本のヤマザクラの古木が並んでいます。
近年、ヤマザクラと棚田のコラボがフォトジェニックだと、カメラマンに大人気。
「棚田に水が入り、その水面に映る逆桜(さかさざくら)が絵になると大評判」(地元観光関係者の話)とのこと。

見頃がソメイヨシノより10日ほど遅く、しかも高低差があるため、咲き始めから葉桜まで(例年4月上旬〜中旬)長い期間、花見が楽しめます。
さらに、4月上旬〜中旬には夜桜広場でライトアップも実施。
伊勢本街道沿いに伊勢奥津駅へ歩くコースなど、桜を愛でるハイキングコースも用意されています。

伊勢本街道は、大和国(やまとのくに=現・奈良県)と神宮(伊勢神宮)を結ぶ古道。
美杉村には多気宿と奥津宿が設けられていましたが、三多気地区は大和国との国境に隣接する重要な地で、大和との交流を感じさせるものが多数残されています。

三多気地区の北に聳える大洞山(985.1m)さらに北に連なる尼ヶ岳(957.7m)、西の倶留尊山(くろそやま、1037.6m)は、いかにも火山というスタイルの印象的な山ですが室生火山群の一峰で、1300年万年前の熔岩で形成された山塊。

三多気の桜
名称 三多気の桜/みたけのさくら
所在地 三重県津市美杉町三多気204
関連HP 津市観光協会公式ホームページ
電車・バスで 近鉄大坂線名張駅から三重交通バス奥津行きで60分、杉平下車
ドライブで 伊勢自動車道久居ICから約35km
駐車場 あり/有料(開花期は協力金として)
問い合わせ 津市美杉総合支所地域振興課 TEL:059-272-8085
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ