その土地のものを見つけたり、購入できたりするのは旅の大きな魅力。全国各地が「観光化」され、団体客が押しかけて、最近では、そんな機会や場所が減っていますが、長野県の最北、というより最奥、新潟県に接する小谷村(おたりむら)にある道の駅小谷の売店コーナーでは、魅力あふれる土地のもの、オリジナルグッズがズラリと並んでいます。
小谷村伝統の品、さらにオリジナルグッズがずらりと並ぶ!
塩の道・千国街道(ちくにかいどう/糸魚川街道、松本街道とも)にも面した小谷村北小谷。
山に囲まれ、まさに「小さな谷」ばかりの小谷村ですが、その特産は山菜ときのこ。
そして奔放に走り回って育てられる野豚です。
手仕事も健在で、猫つぐら、裂織(ボロ織り)なども販売されています。
野良仕事の際に赤ん坊をあぜ道に置いて入れておく道具が「つぐら」。
藁(わら)で編んだゆりかご的な道具です。
大正時代頃から愛猫用にとかまくら型の「猫つぐら」が誕生、今では隠れた人気商品になっています。
やはり、山深く雪深い秋山郷(新潟県津南町と長野県栄村)、新潟県関川村などの「猫つぐら」は比較的に有名ですが、小谷村でもつくられており、道の駅小谷の隠れたヒット商品に。
裂織(ぼろ織り)は、箪笥に眠っている着物や古着のリユースで、古着を細く裂いて、はた織り機で新たな布を織り込んだもの。
道の駅小谷の一角に、テーブルセンターなどの定番はもちろんのこと、ポーチ、ショルダーバッグ、デジカメケースなどの「ぼろ織りグッズ」が並んでいますが、手仕事のため、売り切れ御免になっています。
小谷村では「小谷ぼろ織りの会」が結成され、その技術が若い人たちに伝承されています(「ぼろ織り工房 風良」では体験も実施)。
オリジナル商品も豊富
道の駅小谷の売店が人気の理由は、オリジナル商品の豊富さ。
たとえば、「つがいけ雪どけサイダー」。
実際に、株式会社道の駅おたりの幾田美彦社長が、自らタンクローリーを運転して栂池高原へと雪解け水(サイダーに使われる原水)を汲みに行くという、ホンモノの、「雪どけ水」を使うというこだわり。
レトルトの「野ぶたカレー」は、小谷村ですくすくと育った野豚を使ったカレー。
ジャムも、小谷産ブルーベリー、木いちごを使っていますし、ユニークなところでは、天然種山ぶどう酢、みつろう保湿クリーム・小谷産蜜蝋、熊の油、マムシ酒などなど、定番から珍品まで、心躍るグッズが並んでいます。
充実しているのは、オリジナルの地酒。
小谷村には酒蔵が廃絶していますが、伝統の小谷杜氏の技を活かして、安曇野や松本の酒蔵と提携して、こだわりの地酒を醸しているのです。
道の駅小谷に行ったなら、売店コーナーは隅々までチェックを!
これが、取材チームからの伝言です。
表示したTwitterは、「#いちばん美しいところ 栂池&小谷取材会」(2017年7月)の時に発信した内容です。
(売店コーナーは撮影禁止です。特別な許可を得て撮影しています)
道の駅小谷・売店 | |
名称 | 道の駅小谷・売店/みちのえきおたり・ばいてん |
所在地 | 長野県北安曇郡小谷村北小谷1861-1 |
関連HP | 道の駅小谷公式ホームページ |
電車・バスで | JR北小谷駅から徒歩10分 |
ドライブで | 北陸自動車道糸魚川ICから約26km。または、長野自動車道安曇野ICから約70km |
駐車場 | 90台/無料 |
問い合わせ | 道の駅小谷 TEL:0261-71-6000/FAX:0261-85-1113 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
取材・撮影協力/株式会社道の駅おたり
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