毎年3月3日(3月2日夜は前夜祭)、新潟県南魚沼市で『越後浦佐毘沙門堂裸押合い大祭』が行なわれます。国の無形民俗文化財に指定された奇祭。上半身裸の男衆が「さんよ、さんよ!」の掛け声とともに押し合いながら毘沙門天を誰よりも早く、近くで参拝しようとする祭礼です。
男性に限って一般参加もOK
かつて旧暦の正月3日に毘沙門堂に安置する本尊を開帳した時、毘沙門天を信仰する全国から参集。
本尊をいち早く拝もうと人々が我先に参拝しようともみ合い、その熱気で身体が熱くなり、年頭にその年の除災招福を願う心から水をかぶったことが始まりで、後に全員が裸で参詣する行事へと変化したのだとか。
浦佐毘沙門堂の正式名は普光寺(ふこうじ)。
毘沙門堂は大同2年(807年)に坂上田村麻呂の開基により創建されたといい、その管理するための寺が普光寺だったと推測されています。
『浦佐毘沙門堂裸押合大祭』は、江戸時代後期に越後魚沼の雪国の生活を活写した鈴木牧之(すずきぼくし)の『北越雪譜』(ほくえつせっぷ)にも記されています。
祭典の準備・警護・進行は現在「浦佐多聞青年団」が取り仕切っています。
一般の参加も可能で、浦佐本町・おくに自慢会館(JA魚沼みなみ浦佐支店横)に集合。
押合の服装(はんたこ・さらし・足袋)は各自で用意(南魚沼の洋服店で販売)。
参加は男性に限定。
越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭 おもな日程
3月2日前夜祭
19:00=御前立本尊開帳護摩法要
19:40=大ローソク献火式
19:50=浦佐多聞青年団幹部水行
20:30=福餅撒与
3月3日大祭
日中行事=御前立本尊御開帳護摩法要、稚児行列、大名行列、福餅撒与など
18:00~23:00頃=一般水行・押合、弓張撒与、福餅撒与、ささらすり(堂内)など
前日〜当日は交通規制が実施されるので駐車場等警察官・交通指導員・大祭役員等の指示に従うこと。
越後浦佐毘沙門堂裸押合大祭|南魚沼市 | |
開催日 | 毎年3月3日(3月2日夜は前夜祭) |
所在地 | 新潟県南魚沼市浦佐2495 |
場所 | 毘沙門堂 |
関連HP | 普光寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR上越線浦佐駅から徒歩5分 |
ドライブで | 関越自動車道大和スマートICから約3km。小出ICから約8km |
駐車場 | 臨時駐車場(800台)を利用 |
問い合わせ | 裸押合大祭委員会 TEL:025-777-3773 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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