アプト式の大井川鐵道井川線を除いた、普通鉄道(レールを走る粘着式鉄道)で、平均勾配の大きい順に並べてみました。小田急箱根鉄道線(旧・箱根登山鉄道)、富山地方鉄道立山線、富士山麓電気鉄道富士急行線などとともに、意外にも叡山電鉄鞍馬線、神戸電鉄有馬線がTOP5入り。
1位 小田急箱根鉄道線(旧・箱根登山鉄道)

路線区間:小田原駅〜強羅駅(ごうらえき)
距離:15.0km
標高差:強羅駅541m−小田原駅14m=527m
1m登るために必要な距離:28.5m
備考:箱根湯本駅(標高96m)を出発すると、粘着式鉄道では日本で第1位の急勾配80‰(パーミル)の坂を力強く登ります
連続するスイッチバックで高度を稼ぎますが、沿線のあじさいが咲く初夏のあじさい電車も有名
2位 叡山電鉄鞍馬線

路線区間:出町柳駅〜鞍馬駅
距離:8.8km
標高差:鞍馬駅238m-出町柳駅54m=184m
1m登るために必要な距離:47.8m
備考:二軒茶屋駅〜鞍馬駅間(4.7km)間の最急勾配が50‰
紅葉シーズンの『もみじのトンネルライトアップ』、新緑の『青もみじのトンネルライトアップ』でも有名
3位 富山地方鉄道立山線

路線区間:寺田駅〜立山駅
距離:24.2km
標高差:立山駅475m−寺田駅12m=463m
1m登るために必要な距離:52.27
備考:立山黒部アルペンルートの富山側起点となる立山駅と宇奈月温泉を結ぶ「アルペン特急」、富山駅と立山駅を結ぶ特急も運転
4位 富士山麓電気鉄道富士急行線

路線区間:大月駅〜河口湖円
距離:26.5km
標高差:大月駅358m-河口湖駅857m==499m
1m登るために必要な距離:53.3m
備考:「富士山に一番近い鉄道」をPRし、「富士山ビュー特急」、「フジサン特急」など訪日外国人にも人気の山岳路線
最大勾配は三つ峠駅〜寿駅間で、40‰、全線の平均勾配は18.8‰
5位 神戸電鉄有馬線

路線区間:湊川駅〜有馬温泉駅
距離:22.5km
標高差:有馬温泉駅357m-湊川駅0m=357m
1m登るために必要な距離:63.0m
備考:湊川駅を出発するとすぐに最大勾配の50‰に突入、六甲山地を越えるため全線が勾配続きの山岳鉄道です(始発は新開地駅となります/有馬口駅〜有馬温泉駅の区間運転が大部分)
登山鉄道と実感できる「平均勾配ランキング」 私鉄TOP5 | |
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