依水園

依水園

奈良県奈良市にある国の名勝に指定される池泉回遊式庭園が、依水園(いすいえん)。「二、三度見せてもらいに行った事がある。この辺では第一の庭だった」と志賀直哉も随筆で絶賛する名園。江戸時代作庭の前園、明治時代の後園、寧楽美術館(ねいらくびじゅつかん)などがあります。

美しい庭園と美術館で古都・奈良の風情を満喫!

依水園

総面積2万6500平方メートルの広大な敷地に「前園」と「後園」の2つの庭園があり、「前園」は古くは興福寺子院の摩尼珠院(まにしゅいん)があった場所。
江戸時代初期の寛文12年(1673年)、都随一の産業といわれた奈良晒(ならさらし=奈良で生産される高級麻織物) の御用商人・清須美道清(きよすみどうせい)が別邸を設け、庭の趣向を整えたもの。
茶室「三秀亭」がシンボルとなっています。

もうひとつの「後園」は明治32年、奈良の富商・関藤次郎(せきとうじろう)が作庭したもので、遠景に若草山と春日山、中景に東大寺南大門の甍を借景にする池泉回遊式庭園。

海運業で財を成した中村準策が昭和14年に買い取り、一体化して整備。

園内に併設される寧楽美術館(ねいらくびじゅつかん)では、中村準策、中村準一、中村準佑の3代にわたって蒐集された中国の古陶や朝鮮の磁器など古美術2000点を収蔵展示。
庭園を鑑賞しながら「麦飯とろろ」や「鰻とろ御膳」の味わえる三秀亭も併設。

依水園
清須美道清が寛文12年(1673年)に築いた前園
依水園
明治時代作庭の後園
依水園
名称 依水園/いすいえん
所在地 奈良県奈良市水門町74
関連HP 依水園公式ホームページ
電車・バスで 近鉄奈良駅から徒歩15分
ドライブで 京奈和自動車道木津ICから約6km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 依水園 TEL:0742-25-0781/FAX:0742-25-0789
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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