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東大寺・大仏殿

728(神亀5)年、聖武天皇が皇太子供養のため建立した金鐘寺が始まりという東大寺。743(天平15)年、聖武天皇の大仏建立の詔により造られた「奈良の大仏」として知られる盧舎那仏(るしゃなぶつ)を本尊とする東大寺ですが、その大仏を安置するのが大仏殿(金堂)です。大仏とともに国宝に指定。

江戸時代に再建された大仏殿(金堂)は大仏とともに国宝

金鐘寺は、741(天平13)年に聖武天皇の国分寺建立を命により大和国分寺として金光明寺となりました。

その後、聖武天皇が盧舎那大仏造立の勅願を発令、745(天平17)年に造営が開始され東大寺となります。

大仏殿は751(天平勝宝3)年に完成、翌年、大仏の開眼供養が行なわれています。

当時の大仏殿は1181(治承4)年の南都焼討(平清盛の命による平重衡の兵火)、1567(永禄10)年の三好・松永の戦いと、2度の兵火のため焼失。
現在のものは1709(宝永6)年に再建されたもので、国宝です。

現存する大仏殿は寄棟造り、本瓦葺き。
高さ46.8m、間口57m、奥行50.5mで、創建当初に比べると東西の幅は3分の2に縮小されています。
これは江戸時代の再建時に柱とする材が調達できず、11間だった幅が、7間に縮小されたもの。

外見的には2階建てのようですが、一重裳階(もこし=軒下壁面に付いた庇状構造物)付きという構造。
つまり平屋に裳階が付いているというわけなのです。

近世以前の建築物としては、「世界最大の木造建築物」。

東大寺は、東大寺式伽藍と呼ばれる、全国の国分寺のモデルともなった伽藍配置で、往時には高さ70m以上という東西2つの七重塔が聳えていましたが、今では講堂、食堂(じきどう)などとともに、失われています。

ちなみに大仏殿内での撮影は自由ですが、三脚の使用は厳禁。
毎年、大晦日から元旦には、正面唐破風(からはふ)下の観相窓が開かれ、大仏尊像の顔を外から拝しながら新年を迎えることができます。

東大寺は「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されています。

東大寺・大仏殿
名称 東大寺・大仏殿/とうだいじ・だいぶつでん
Todai-ji Temple,Hall of the Great Buddha
所在地 奈良県奈良市雑司町406-1
関連HP 東大寺公式ホームページ
電車・バスで 近鉄奈良線・JR奈良駅から奈良交通バス市内循環で4~7分、大仏殿春日大社前下車、徒歩5分
ドライブで 京奈和自動車道木津ICから約6.4kmで県営登大路南駐車場
駐車場 県営奈良登大路自動車駐車場(275台/有料)
春秋の観光シーズンには県営奈良大仏殿前自動車駐車場は観光バス専用となるため注意を
問い合わせ 東大寺寺務所 TEL:0742-22-5511/FAX:0742-22-0808
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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