春日山城

戦国の名将・上杉謙信が居城を構えた春日山。もとは越後守護・上杉氏の要害(ようがい)として南北朝時代の14世紀末に築かれ、守護代である長尾高景(ながおたかかげ)が住んだ鉢が峰城が前身。長尾為景、晴景、長尾景虎(上杉謙信)、上杉景勝と4代にわたっての居城となった城が春日山城で、「日本100名城」にも選定。

上杉謙信の居城だった上越の山城

上越市中部にある春日山山頂に築かれた難攻不落の城。
春日山城跡が堅牢な山城となったのは、長尾為景とその子・長尾景虎(上杉謙信)の頃。

上杉景勝が会津に移封された後、越後を領有した堀秀治(ほりひではる)は、不便な山城の春日山城に代わり平城の福島城(現・上越市立古城小学校付近が本丸)を築いて移っています。

戦国時代の山城ゆえに、天守や石垣は築かれていません。
山全体に石や土の囲い・曲輪(くるわ)や、空濠(堀)、土塁を巡らせて、城主や家臣団が平時は麓に居住し、戦時に山城に詰めるという戦国時代の根小屋式城郭(ねごやしきじょうかく)を築き上げていました。

中腹にある春日山神社

山中には上杉謙信、長尾兼続ゆかりの史跡が

現在山頂に本丸跡が残り、本丸からは頸城平野(くびきへいや)を眼下に、日本海を眺望。

山腹に三の丸(上杉三郎景虎屋敷跡・米蔵跡・土塁)、二の丸(笹井戸)、上杉景勝屋敷跡、出陣に際し上杉謙信が戦勝祈願をしたという毘沙門堂(復元)、平成21年のNHK大河ドラマ『天地人』(直江兼続:妻夫木聡、上杉景勝:北村一輝、上杉謙信:阿部寛)の主人公・直江兼続の屋敷跡、千貫門跡、明治34年創建の春日山神社、昭和44年、海音寺潮五郎原作のNHK大河ドラマ『天と地と』(上杉謙信:石坂浩二、武田信玄:高橋幸治)の放送に合わせて建立された謙信公像などがあります。

春日山名の由来は、奈良の春日大社から分霊を勧請して創建されたという春日神社に由来。

春日山城は、七尾城(石川県七尾市)、月山富田城(島根県安来市)、観音寺城(滋賀県近江八幡市)、小谷城(滋賀県長浜市)と並び、日本五大山城のひとつに数えられています。

春日山城
名称春日山城/かすがやまじょう
所在地新潟県上越市中屋敷
関連HP上越市公式ホームページ
電車・バスでJR直江津駅から頸城バス春日山線・教育大学線で16分、春日山下下車、本丸跡まで徒歩30分
ドライブで北陸自動車道上越ICから約7.7km
駐車場春日山神社下駐車場(30台/無料)・大手道駐車場(10台/無料)
問い合わせ上越市観光振興課 TEL:025-526-5111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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春日山神社

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