蓼科山(たてしなやま/2530.7m)北山腹、竜ヶ峰(1855m)近くに標高1820m内外に位置する有料の自然観察園が御泉水自然園。亜高山帯のシラビソ、トウヒが茂り、高山植物も咲き誇る、自然観察には最適な場所。6月のスズラン、レンゲツツジ、7月のニッコウキスゲ、8月のヤナギラン、マツムシソウなど、花は300種ほどを観察可能。
蓼科山中腹の亜高山帯を散策
昭和43年の「明治百年記念事業」で、長野県下第一号として開園した総面積169ha(東京ドーム36個分)の自然観察園(明治百年記念事業では妻籠宿の修復保存、国営武蔵丘陵森林公園の整備などが行なわれています)。
苔むした岩などもある、原生林を歩く遊歩道は、一周40分。
盛夏も涼しく、森林浴にも絶好です(とくに雨上がりなどはフィトンチッドが拡散)。
カラマツ樹林には蓼科山の湧き水が流れ落ちる蓼仙の滝(りょうせんのたき)があり、落差8mで階段状に落ちる小さな滝ですが実に絵になるので、撮影目的としても最適。
御泉水自然園ビジターセンター近くにあるカラマツ池は、蓼科山を眺望します。
ちなみに、御泉水自然園はリードをつければ、愛犬とのハイキングも可能。
アプローチは、蓼科山7合目へと向かう蓼科スカイラインを使うのが一般的ですが、蓼科牧場(標高1530m)から蓼科牧場ゴンドラリフト(シャトルビーナス)利用も便利で、所要5分(グリーンシーズンはペットと一緒の乗車も可能/山頂駅横にはドッグランも整備)。
ゴンドラリフト往復+御泉水自然園入園のセット券も発売されています。
ちなみに、蓼科や八ヶ岳連峰では、標高2500m以上が高山帯。
通常は1800m以上が亜高山帯ですが、御泉水自然園では北側山腹ということもあって、シラビソ、オオシラビソが優占し、コメツガの樹叢を観察する亜高山帯の植生が現れています。
蓼科山の縞枯れ現象も、この亜高山帯のシラビソ、オオシラビソの優占林に限って見られる現象です。
御泉水自然園 | |
名称 | 御泉水自然園/ごせんすいしぜんえん |
所在地 | 長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野 |
関連HP | 白樺高原総合観光センター公式ホームページ |
電車・バスで | JR茅野駅から諏訪バス車山高原行き、上諏訪駅行きで49分、東白樺湖下車、JRバス、千曲バス佐久平駅行きに乗り換え7分、蓼科牧場下車。さらにゴンドラリフトで5分 |
ドライブで | 中央自動車道諏訪ICから約56km |
駐車場 | 80台/無料 |
問い合わせ | 御泉水自然園 TEL:0267-55-6131 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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